〔米株式〕ダウ4日続落、530ドル安=中東緊張やFRB高官発言で(4日)☆差替

4/5 5:53 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】4日のニューヨーク株式相場は、中東の地政学的緊張の高まりや、米連邦準備制度理事会(FRB)高官から早期の利下げ開始に懐疑的な発言が相次いだことが嫌気され、4日続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比530.16ドル安の3万8596.98ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は228.38ポイント安の1万6049.08で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1558万株増の9億5460万株。
 朝方発表された米雇用指標が弱い内容だったため、市場ではいったん早期利下げ期待が強まり、ダウ平均は昼過ぎまでプラス圏で推移した。ただ、イスラエルのネタニヤフ首相がイランによる報復攻撃の可能性に備えていると述べたことが報じられると、戦闘激化への懸念が高まり、終盤にかけリスク資産の株を手放す動きが広がった。
 ミネアポリス連邦準備銀行のカシュカリ総裁はこの日、インフレが減速していかなければ「年内の利下げが必要かどうか疑問が生じる」と指摘。他のFRB高官も、インフレ鈍化の確認に時間をかけることが賢明だとの見方を示し、市場で早期の利下げ観測が後退した。
 ダウ平均はほぼ全面安となった。セールスフォースが3.5%安、スリーエムとアメリカン・エキスプレスがいずれも2.8%安、アムジェンが2.3%安。一方、シェブロンが0.2%高、ウォルマートが0.1%高だった。(了)

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最終更新:4/5(金) 6:26

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