〔東京外為〕ドル、149円台後半=韓国戒厳令に圧迫され下落(4日午前9時)

12/4 9:04 配信

時事通信

 4日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、前日の海外時間に韓国で戒厳令が宣言されたことに圧迫され、1ドル=149円台後半に下落している。戒厳令の宣言を受けて一時148円台後半まで売り込まれた。午前9時現在、1ドル=149円60~62銭と前日(午後5時、150円00~01銭)比40銭のドル安・円高。
 前日の海外市場では、欧州時間はやや売られ、149円60銭に下落。米国時間は序盤に韓国の戒厳令宣言が伝えられ、一気に148円60銭台まで急落した。この水準では買い戻しが入り、149円50銭前後に戻した。終盤は反落する場面もあったが、戒厳令が解除されたことで買い戻され、149円60銭前後に浮上した。東京時間の早朝もおおむね同水準で推移している。
 韓国の戒厳令は短期間で解除され、この間、ドル円の値動きは下にいってこいだった。前日の東京時間夕方との比較では下落したが、前日の東京時間早朝とおおむね同水準で、「結果的に方向感を欠いた状態」(FX業者)となっている。韓国での戒厳令を受けて売られた余韻から「なお上値は重い」(大手邦銀)ものの、戒厳令の解除で米債が売り戻され、米長期金利が上昇したことから「ドル円の下値は堅い」(同)とされる。結果的に強弱材料が交錯しており、「目先も方向感は出にくいだろう」(同)との声が聞かれる。
 ユーロは対円で小幅低下、対ドルは強含み。午前9時現在、1ユーロ=157円23~25銭(前日午後5時、157円46~48銭)、対ドルでは1.0510~0510ドル(同1.0498~0498ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:12/4(水) 9:35

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