〔米株式〕NYダウ下落に転じる、22ドル安=ナスダックも安い(18日午後)

4/19 2:55 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】18日午後のニューヨーク株式相場は、米金融引き締めが長引くとの観測が拡大し、下げに転じている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午後1時35分現在、前日終値比22.94ドル安の3万7730.37ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は48.27ポイント安の1万5635.10。
 前日に売られた一部の半導体株を中心に買い戻しが先行し、ダウは反発して取引を開始。午前には一時300ドル超高となる場面もあった。
 ただ、堅調な米経済や労働市場を背景に米利下げが予想より遅い時期になるとの見方から長期金利がじりじりと上昇するのに伴い、午後に入ってからダウはマイナス圏に転落。ロイター通信などが報じたところによると、ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁は18日の会合で、米経済が底堅いことから利下げを急ぐ必要はないとの見解を示した。クリーブランド連邦準備銀行のメスター総裁は17日夕のイベントで、インフレ率はこの先も低下すると想定しているが、利下げについては、持続的に2%の目標に向かって低下するとの強い確信を得られてからと指摘。米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事も別のイベントで、インフレ鈍化が停滞している可能性があるとの見解を表明していた。
 米民間有力調査会社コンファレンス・ボードが午前発表した3月の米景気先行指数は前月比0.3%低下と、市場予想(0.1%低下=ロイター通信調べ)を下回った。米労働省が朝方発表した新規失業保険申請は13日までの1週間で前週比横ばいの21万2000件。市場予想(21万5000件)よりも良い内容となった。(了)

時事通信

最終更新:4/19(金) 3:05

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