前場コメント No.5　電算シスＨＤ、湖北工業、きらぼし、ＡＧＣ、オンワードＨＤ、マルマエ

★9:35　 電算システムＨＤ－東海東京が目標株価を引き上げ　24/12期は8年連続の過去最高益更新へ
　電算システムホールディングス<4072>が大幅反発。東海東京インテリジェンスラボでは、24/12期は8年連続の過去最高益更新を予想。投資判断は「Outperform」を継続し、目標株価は3500円→3600円に引き上げた。

　東海東京では、24/12期の売上高を会社計画に比べてやや未達の640億円と予想するが、採算改善努力や経費削減等により営業利益では会社並みの41億円と予想。24/12期は実質8年連続で過去最高営業利益を更新する計画に注目している。23/12期通期の売上高は前年比11%増収の596億円、営業利益は同16%増益（6億円増）の40億円となり、営業利益の通期計画（39億円）を超過達成しポジティブな印象だったという。

★9:35　 湖北工業－急騰　PLZT薄膜形成技術をもつエピフォトニクスを子会社化へ
　湖北工業<6524>が急騰。同社は28日、次世代情報通信インフラ向けのPLZT（チタン酸ジルコン酸ランタン鉛）薄膜形成技術をもつエピフォトニクス（神奈川県大和市）を子会社化すると発表した。

　エピフォトニクスを傘下に加えることで、同社グループが保有する光部品・デバイスの材料技術（結晶育成技術）や精密組み立て技術とのシナジー効果による両社での開発を加速する。次世代情報通信インフラに向けた製品ラインアップの強化と販売ネットワークの拡充を進め、大容量化が進む光情報通信関連市場でのシェア拡大をめざすとしている。

★9:39　 東京きらぼし－反発　新中計策定　27.3期最終益300億円目標　公的資金完済めざす
　東京きらぼしフィナンシャルグループ<7173>が反発。同社は28日、25.3期～27.3期の3カ年を対象とする中期経営計画を策定したと発表した。

　経営目標として、最終年度の連結純利益は300億円を目標とする。貸出残高を中心にアセットをコントロールしつつ、一定のフィー収入を確保するビジネスモデルへの転換などを進める。

　また、東京都出資の公的資金である第1回第一種優先株式については、2026年度～2029年度にかけて、第2種優先株式については2026年度、2028年度に償還し、それぞれ完了をめざす。株主還元方針は優先株償還後も配当性向20％程度を目安とし、自己資本比率は8.3％を確保する。政策保有株式についても中計期間中に簿価ベース40％程度（約60億円）の削減をめざすとしている。

★9:40　 ＡＧＣ－反発　政策保有株を280億円分売却　半導体材料に投資＝日経
　ＡＧＣ<5201>が反発。29日付の日本経済新聞朝刊は、同社が23.12期に政策保有株を280億円分売却していたことが分かったと報じた。

　記事によれば、28日公表の有価証券報告書において、23年末の保有銘柄数が68銘柄と前年末（78銘柄）から1割超減ったという。政策保有株の売却を通じ、資本効率を改善するようだ。退職給付信託への拠出分で実質保有する「みなし保有株式」も一部売却したもよう。資本効率を高め、半導体材料や、医薬品の製造受託など戦略事業に資源を集中するとしている。

★9:41　 オンワードＨＤ－急騰　前期営業益を上方修正　4Q業績が好調
　オンワードホールディングス<8016>が急騰。同社は28日、24.2期の連結営業利益予想を従来の110.2億円から112.0億円（前の期比2.1倍）に上方修正すると発表した。

　4Qの業績が好調に推移したことを踏まえた。
　
　併せて24.2期の期末配当予想を18円から20円（23.2期末は12円）に上方修正すると発表した。年間配当予想も同額となる。

★9:42　 マルマエ－続落　通期営業益を下方修正　中国向けの受注未了が響く
　マルマエ<6264>が続落。同社は28日、24.8期通期の営業利益予想を従来の6.8億円から7700万円（前期比91.0％減）に下方修正すると発表した。

　その他分野において、約20億円を予定していた中国向け太陽電池製造装置部品の受注未了により、大幅な売上未達の見通しとなったことを踏まえた。
　　
　上期累計の営業損益は7800万円の赤字（前年同期は9.3億円の黒字）となった。会社計画の8200万円の赤字から上振れて着地した。売上高の減少はありながらも、変動費率の改善や販管費の抑制が寄与した。