来週の東京外国為替市場見通し=日銀の金融政策決定会合や中東情勢に注意

4/19 17:03 配信

ウエルスアドバイザー

予想レンジ:1ドル=153円60銭-155円00銭

 4月15-19日のドル・円は、大幅に上昇した。週初15日は、米3月小売売上高が強い結果となり、米早期利下げ観測が後退、ドル買い・円売りが強まった。16日は、FRB(米連邦準備制度理事会)高官によるタカ派的な発言が相次ぎ、ドル・円は堅調に推移した。17日、18日は日本の当局によるドル売り・円買い介入が警戒され上値の重い展開だった。19日は中東情勢をめぐり情報が錯そう、日経平均株価が乱高下する中、ドル・円が急落する場面があった。

 22日の週の最大の注目は25-26日に開催される日銀金融政策決定会合。日銀の植田和男総裁は18日、円安で物価高となれば政策の変更もあり得る考えを示しており、円安による物価の影響を25-26日開催の金融政策決定会合で示す展望レポートに盛り込まれる見通し。日銀の早期利上げ観測が強まるようであれば、ドル売り・円買いに傾く可能性がある。

 中東情勢にも注意を払いたい。19日にイスラエルによるイランへのミサイル攻撃が報じられ、緊張感が高まっている。その後は攻撃そのものがなかったとするイラン側の情報が伝わるなど、情報が錯そうした。中東での緊張感が高まれば、リスクオフの動きが強まる可能性がある。

 米経済指標では、23日に発表される3月新築住宅販売件数、24日の3月耐久財受注、25日の1-3月期GDP(国内総生産)、3月中古住宅販売成約、26日の3月個人所得・および支出、4月ミシガン大学消費者信頼感指数に注目したい。

 ドル・円は、当局の為替介入を意識して155円ちょうどが上値メド。下値メドは19日に付けた153円60銭近辺。

提供:ウエルスアドバイザー社

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最終更新:4/19(金) 17:03

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