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ストラテジー株、史上最高値から50%下落──約6兆5000億円相当の保有ビットコインへの影響は?

2/27 6:00 配信

CoinDesk Japan

今週はビットコインの急激な価格下落がニュースの見出しを賑わせているが、ビットコイン保有大手企業のストラテジー株(MSTR)は、3カ月以上下落トレンドにある。


ストラテジー株は、11月21日に543ドルでピークに達して以来、約55%下落し、2月26日には250ドル台で取引されている。


レバレッジを効かせたMSTR商品の投資家は、さらに大きな損失を被っている。 Defiance Daily Target 2x Long MSTR ETF(MSTX)は90%下落し、T-REX ETF(MSTU)は85%下落している。


ビットコインの下落にもかかわらず、ストラテジーのビットコイン保有は依然として利益を上げている。2020年8月に購入を開始して以来、保有ビットコインは32%増加しており、平均取得原価は1BTCあたり6万6300ドル。ビットコインの現在価格約8万7000ドルでは、106億5000万ドル(約1兆5900億円、1ドル=149円換算)の含み益がある。

売却を強いられることは?

ストラテジー社の転換社債を詳しく見ると、潜在的な「清算価格」、つまりビットコインの売却を強いられる価格が浮き彫りになる。


注目すべきは、同社が保有する49万9096枚のビットコインのすべてが、転換社債の担保に供されていないため、そのまま維持されることである。シルバーゲート銀行とのビットコインを担保にした以前の転換社債は、全額償還された。


ビットコイナーのBitcoin OverflowによるXへの投稿によると、ストラテジー社には82億ドルの債務残高があり、その担保は49万9096枚のビットコインで、現在の評価額は434億ドルである。


要するに、ストラテジー社が保有するビットコインの価値が負債額を上回る限り、同社は保有するビットコインを売却する必要はない。ビットコインの価値が負債額を下回るには、ビットコインは約1万6500ドルまで、つまり現在の水準からさらに約80%まで下落しなければならない。


さらに詳しく見てみると、発行済み転換社債6銘柄のうち、2029年と2030年に満期を迎える2銘柄が転換価格を下回っている。これら2銘柄は、総債券額82億ドルのうち50億ドルを占める。それでも2029年の満期まで、挽回の時間はある。


そしてもしそうなったとしても、理論的には、ストラテジー社はより多くの債券をロールオーバーすることができる。


もし、転換社債の満期時に同社の保有するビットコインの価値が負債額を下回り、MSTRの価格が転換価格を下回った場合(このシナリオではその可能性が非常に高い)、ストラテジー社は、株式の大規模な希薄化を防ぐために、株式に転換するのではなく、ビットコインを売却して現金で社債を返済することにするだろう。


|翻訳・編集:山口晶子|画像:ストラテジー社のエグゼクティブ・チェアマン、マイケル・セイラー氏(CoinDesk archives)|原文:Strategy Is Down 50% From Its Highs. What Does It Mean for Its $43B Bitcoin Holdings?

CoinDesk Japan

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最終更新:2/27(木) 6:00

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