欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米インフレ再加速も明日の雇用統計を見極め
下記の通り修正します。(誤) (正) 31日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。今晩の米経済指標でインフレ再加速なら、緩和後退の見方からドル買い先行の見通し。ただ、明日の米雇用統計を控えドル買いは限定的となりそうだ。
前日発表された米経済指標で7-9月期国内総生産(GDP)の前期比が好調、雇用情勢の改善も示され、金利高・ドル高の展開に。ユーロ・ドルは1.0870ドル台から失速し、ドル・円は153円40銭台に持ち直した。本日アジア市場で米金利は高止まり、ドル買い基調を維持。一方、日銀金融政策決定会合は現行の金融政策維持を決定。ただ、金融正常化方針を堅持し、12月の追加利上げを見込んだ円買いが強まった。
この後の海外市場は米インフレにらみ。今晩のコアPCE価格指数が想定より強ければ、連邦準備制度理事会(FRB)の緩和後退の思惑により金利高・ドル高の手がかりになりやすい。半面、明日の雇用統計をにらみ、積極的なドル買いは抑制されそうだ。一方、日銀の政策決定を受け早期利上げ観測による円買いが主要通貨を下押しの可能性もある。ただ、日本の政治情勢は不透明で利上げ観測が後退すれば円買いは限定的とみる。
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 欧州中央銀行(ECB)経済報告
・19:00 ユーロ圏・10月消費者物価指数速報値(前年比予想:+1.9%、9月:+1.7%)
・19:00 ユーロ圏・9月失業率(予想:6.4%、8月:6.4%)
・21:00 南ア・9月貿易収支(8月:+56億ランド)
・21:30 米・9月個人所得(前月比予想:+0.3%、8月:+0.2%)
・21:30 米・9月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+0.4%、8月:+0.2%)
・21:30 米・9月コアPCE価格指数(前年比予想:+2.6%、8月:+2.7%)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:23.0万件、前回:22.7万件)
・21:30 米・7-9月期雇用コスト指数(前期比予想:+0.9%、4-6月期:+0.9%)
・22:45 米・10月シカゴ購買部協会景気指数(予想:47.0、9月:46.6)
《CS》
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最終更新:10/31(木) 17:29