〔米株式〕NYダウ小動き、4ドル高=ナスダックは高い(10日午前)
【ニューヨーク時事】10日午前のニューヨーク株式相場は、米中貿易協議の結果待ちで様子見気分が強く、小動きとなっている。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比4.70ドル高の4万2766.46ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が42.93ポイント高の1万9634.17。
米中両政府はこの日、英ロンドンで2日目の閣僚級貿易協議を開始した。前回5月にスイスのジュネーブで行われた通商交渉では、中国がレアアース(希土類)の輸出規制を緩めることで合意したものの、その後の対応を巡り、米国が不満を表明。一方、中国側は米国による半導体の輸出規制の見直しを迫っており、歩み寄りが実現するかどうかが焦点となっている。初日の協議後、トランプ米大統領は「良い報告しか受けていない」とした上で、「中国は容易な相手ではない」とも語り、市場では結果を待って様子見ムードが広がっている。
また、米労働省が翌11日に発表する5月の消費者物価指数(CPI)も注目材料。高関税政策が物価を押し上げている兆候が示されれば、連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ時期が後ずれする可能性があり、翌17~18日の連邦公開市場委員会(FOMC)と合わせ、投資家は関心を寄せている。
ダウ構成銘柄をみると、マクドナルド、トラベラーズの下げがやや目立つ。半面、ナイキ、シェブロン、IBMはしっかり。(了)
時事通信
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最終更新:6/10(火) 23:34