NY株式:NYダウは57ドル安、CPIを嫌気

10/11 5:44 配信

フィスコ

 米国株式市場は反落。ダウ平均は57.88ドル安の42,454.12ドル、ナスダックは9.57ポイント安の18,282.05で取引を終了した。

消費者物価指数(CPI)が予想を上回り連邦準備制度理事会(FRB)の速やかな利下げ期待の後退で、寄り付き後、下落。大型ハリケーンが影響し週次新規失業保険申請件数が大幅増加したことも景気見通し悪化につながり、さらなる売り圧力となり続落した。人工知能(AI)分野を先導する半導体エヌビディア(NVDA)の上昇が相場全体の下支えとなり、終盤にかけ下げ幅を縮小し終了。セクター別では、エネルギーや半導体・同製造装置が上昇した一方で、電気通信サービスが下落した。

石油会社のエクソンモービル(XOM)や再生可能燃料会社のシェブロン(CVX)は原油高で収益増期待にそれぞれ上昇。一方、航空会社デルタ(DAL)は四半期決算で大規模なシステム障害が影響し減益を計上したほか、第4四半期の売上見通しが弱く、下落。半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)はイベントで、人工知能(AI)プロセッサーの次期製品ラインを発表したが、期待には達せず、下落。

太陽電池モジュール製造会社のファースト・ソーラー(FSLR)は四半期決算発表を控え、労働者不足やサプライチェーン混乱が業績見通しに影響する可能性を、アナリストが警告し、下落。製薬会社のファイザ―(PFE)は物言う投資家スターボードバリューからの圧力が強まる中、前CEO、最高財務責任者(CFO)が現ブーラCEOを支持する姿勢を示したため業務再編への期待が後退し、下落した。

アトランタ連銀のボスティック総裁はインタビューで、データが適切と示唆する場合、利下げを見送ることは全く問題ないとの見解を示した。同総裁は2024年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を持つ。


(Horiko Capital Management LLC)《ST》

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最終更新:10/11(金) 7:53

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