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<新興国eye>前週の上海株、不動産危機や元安、外国人の売り越しを受け5週ぶり反落=BRICs市況

3/25 10:18 配信

ウエルスアドバイザー

 前週(18-22日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数は週間ベースで5週ぶりに反落。22日は3048.03(15日終値比0.22%安)だった。
 

 週明け18日は指数が上昇。翌19日は反落した。20日は反発、21日は小反落した。
 

 週前半は、1月鉱工業生産が前年比7.0%増、2月小売売上高も同5.5%増と、いずれも市場予想を上回ったことや、中国証券監督管理委員会(証監会)が投資家の信頼回復を目指し、IPO(新規株式公開)や上場企業、引受会社の監督強化に関する規則を発表したことが好感され、買いが優勢となった。その後は、不動産危機の深刻化や内需低迷懸念が広がり、売りが優勢となった。不動産開発が下落、下げをけん引。また、外国人投資家の売り越しも懸念材料となった。
 

 週後半は、外国人投資家が買い越しに転じたことや、中国人民銀行(中銀)が銀行の貸出金利のベンチマークであるローンプライムレート(貸出基礎金利、LPR)を市場の予想通り据え置いたことも好感され、買いが優勢となった。その後は、FRB(米連邦準備制度理事会)が金融政策決定で、年内3回の利下げ見通しを据え置いたことが好感されたが、買い疲れで上げ一服となった。外国人投資家も売り越しとなった。
 

 週末22日は続落。人民元相場が1ドル=7.2元の節目を割り込み、4カ月ぶり安値に下落したことが嫌気され、売りが一段と強まった。外国人投資家の売り越しが2日連続となったことも売り材料。
 

 今週(25-29日)の株式市場は中東情勢や台湾情勢、ロシア・ウクライナ戦争(22年2月24日勃発)、西側の対ロ制裁などの地政学的リスク、ハイテク産業を巡る米中関係、世界経済の動向、海外の金融市場の動向、国内では景気対策、不動産危機、人民元相場、石炭や原油などのコモディティー相場も注目される。主な経済指標の発表予定は27日の2月鉱工業利益など。
 

<関連銘柄>
 上証50連動 <1309> 、上場パンダ <1322> 、上場チャイナ <1548>
 H株ブル <1572> 、H株ベア <1573> 、中国A300 <1575>
 南方A50 <1576>
 

提供:ウエルスアドバイザー社 
(イメージ写真提供:123RF)
 

ウエルスアドバイザー

最終更新:3/25(月) 10:18

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