〔米株式〕ダウ反落、92ドル安=金融株売られる(10日)☆差替
【ニューヨーク時事】10日のニューヨーク株式相場は、金融株が売られる中、反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比92.63ドル安の4万0736.96ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は141.28ポイント高の1万7025.88で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比4290万株減の9億207万株。
純金利収入の見通しが厳しくなると公表した米金融大手JPモルガン・チェースは5.2%安と、大きく値を下げた。米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締め長期化の恩恵を受け、同社は巨額の純金利収入を確保してきたが、市場では「景気の先行きが悪くなる」(日系証券)との懸念が浮上。他行にも株安が波及した。
債券などの部門の収入が落ち込むとの見通しを示したゴールドマン・サックスも4.4%安だった。
市場参加者は「ハイテク株から金融株などに資金が流れる足元の動きがいったん止まった」(同)と振り返った。エヌビディアなどハイテク株に買いが入った。
一方、11日に8月の米消費者物価指数(CPI)の公表を控える中、インフレが安定的に低下しているか見極めたいとの思惑から、様子見ムードも漂った。
ダウ構成銘柄は、シェブロンが1.5%安、ボーイングが1.7%安、アメリカン・エキスプレスが2.2%安。アマゾン・ドット・コムは2.4%高、IBMは0.9%高、ウォルマートは1.9%高だった。(了)
時事通信
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最終更新:9/11(水) 6:25