18日の香港市場概況:ハンセン0.1%高で4日ぶり反発、テック指数は1.3%上昇

3/18 18:01 配信

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週明け18日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比16.23ポイント(0.10%)高の16737.12ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が27.65ポイント(0.48%)高の5848.15ポイントと4日ぶりに反発した。売買代金は957億7690万香港ドルに縮小している(15日は1390億8600万香港ドル)。

中国の景気支援策が期待される流れ。中国共産党の機関誌「求是」に16日掲載された記事で、藍仏安・財政部長は「今年の経済成長目標を達成させるため、積極的な財政政策が必要となる」と改めて強調した。本土株高も支え。米長期金利の上昇などを嫌気し、ハンセン指数は朝方、弱含みで推移していたが、本土株の続伸をにらみながら中盤からプラスに転じている。中国当局は相場支援策を強めるとの見方が広がっているほか、主要企業のA株自社株買いが相次いでいると報じられた。なお、取引時間中に公表された今年1~2月の中国経済指標はまちまちの内容。小売売上高が下振れし、不動産開発投資のマイナス成長が続いた一方、鉱工業生産や固定資産投資は予想を上回った。(亜州リサーチ編集部)

「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は1.3%高と他の指数をアウトパフォームした。個別では、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(9868/HK)が7.1%高、医療アプリの平安健康医療科技(1833/HK)が6.8%高、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が6.6%高と上げが目立っている。

中国の証券セクターも高い。中国国際金融(3908/HK)が4.8%、中信証券(6030/HK)が2.7%、中信建投証券(6066/HK)が2.5%、広発証券(1776/HK)が2.2%ずつ上昇した。

ゼネコンや建機などインフラ建設関連もしっかり。中国中鉄(390/HK)が3.7%高、中国鉄建(1186/HK)が1.4%高、中国交通建設(1800/HK)が1.3%高、中国龍工HD(3339/HK)が2.2%高で引けた。

宅配や荷役など物流関連の銘柄群も物色される。中国外運(598/HK)が4.7%高、嘉里物流聯網(636/HK)が3.4%高、円通速逓国際(6123/HK)が2.5%高、中通快逓(開曼)(2057/HK)が2.1%高と値を上げた。

半面、香港と本土の不動産セクターは安い。恒基兆業地産(12/HK)が3.9%、新鴻基地産発展(16/HK)が2.6%、長江実業集団(1113/HK)が2.1%、龍湖集団HD(960/HK)が4.6%、世茂集団HD(813/HK)が2.9%、中国海外宏洋集団(81/HK)が2.6%ずつ下落した。

消費関連セクターの一角もさえない。スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が3.6%安、白物家電大手の海信家電集団(921/HK)が4.0%安、豚肉加工大手の中国雨潤食品集団(1068/HK)が2.5%安、外食グループ大手の百勝中国HD(9987/HK)が1.3%安で取引を終えた。

一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.99%高の3084.93ポイントで取引を終了した。証券株が高い。インフラ建設株、ハイテク株、険株、医薬株、素材株、軍事関連株、運輸株、自動車株なども買われた。半面、不動産株は安い。エネルギー株、食品・酒造株、銀行株も売られた。

亜州リサーチ(株)


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最終更新:3/18(月) 18:05

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