明日の戦略-後場に崩れて安値引け、目先は為替に神経質となる地合いが続くか
8日の日経平均は3日ぶり大幅反落。終値は1130円安の65269円。米国が休場でやや手がかり難であったが、ドル円が大きく円高に振れたことが警戒されて下落スタート。場中は荒い動きが続いた。下げ幅を600円超に広げたところでいったん鋭角的に切り返してプラス転換。寄与度の大きいソフトバンクグループ<9984>が強く買われており、10時近辺では上げ幅を300円超に広げた。しかし、円高を嫌気して売られる銘柄は多く、買いは続かなかった。後場に入って再びマイナス圏に沈むと、終盤にかけては売りが売りを呼ぶ展開。下げ幅を4桁に広げて安値引けとなった。
東証プライムの売買代金は概算で8兆4700億円。業種別では情報・通信、石油・石炭、鉱業などが上昇した一方、ガラス・土石、輸送用機器、電気機器などが下落した。8月の月次が好感されたセリア<2782>が、円高進行も追い風に大幅上昇。半面、太陽誘電<6976>、村田製作所<6981>、TDK<6762>など、電子部品株の下げが大きかった。
ここ数日の動きが強いソフトバンクグループが5%を超える上昇。「円高メリット銘柄」のイメージが強いニトリHDや神戸物産に資金が向かった。内需株が相対的に強く、大成建設や清水建設など建設株が逆行高。すかいらーくやくら寿司など外食株の動きが良かった。
一方、急速な円高進行を受けて、トヨタやホンダなど自動車株が軒並み大幅安。ブリヂストンや横浜ゴムなどタイヤ株も売りに押された。AI関連は終わってみればソフトバンクグループ以外はほぼ弱く、ディスコ、ソシオネクスト、住友電工などが大きめの下落。足元の動きが良かった銘柄に値を崩したものが多く、時計大手のセイコーグループ、シチズン時計、カシオ計算機がそろって急落した。
日経平均は後場に崩れて4桁の下落。前日の上げ分(1378円)の大半を消失した。本日の米国や欧州がどういった反応になるかにもよるが、安値引けは印象が悪い。あすは反発したとしても、リスク回避目的の売りが上値を抑えるだろう。為替の振れ幅が大きくなっているが、FOMCや日銀金融政策決定会合までにはまだ日数がある。円高が進んだ際には日本株は売られやすくなるとみておいた方が良い。きょうの下げにより、終値(65269円)で25日線(66209円、8日時点、以下同じ)を下回った。あすは5日線(65046円)や節目の65000円を割り込むことなく推移できるかが注目される。
小松
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