マイクロソフトが決算受け下落 アジュールの見通しに失望感も=米国株個別
(NY時間09:39)(日本時間22:39)
マイクロソフト 410.19(-22.34 -5.16%)
マイクロソフトが下落。前日引け後に7-9月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。クラウドコンピューティング事業と業務用ソフトウエア「オフィス」事業にけん引された。AIに対する多額の投資が奏功し始めていることがうかがえる。
アジュール部門の売上高は34%の増収となり、第4四半期の35%増からは若干減速したものの、一部のアナリストによると、同社の事前予想を上回っていたという。AIが売上高の伸びに貢献した。
だが、その後のフッドCFOの会見でネガティブな雰囲気が広がった。同CFOは「AI分野推進であてにしていた一部のデータセンターの能力が実現しなかった」と指摘。これがアジュール事業の10-12月期の伸びを抑える見通しであることを示した。同CFOは「われわれは供給不足にあり、よりバランスの取れた状態に持って行くことに引き続き注力している」とも語った。
ナデラCEOはパートナーであるオープンAIのモデルを使って製品ラインを一新し、有料顧客を獲得しようとしている。顧客企業は独自のAIアプリケーションの開発に同社のデータセンターの能力を活用し、アジュール事業の需要を押し上げている。
(7-9月・第1四半期)
・1株利益:3.30ドル(予想:3.11ドル)
・売上高:655.9億ドル(予想:645.1億ドル)
マイクロソフト・クラウド:389億ドル(予想:381.1億ドル)
インテリジェント・クラウド:240.9億ドル
アジュールおよびその他:34%増
生産性向上およびビジネス・プロセス:283.2億ドル
その他パーソナル・コンピューティング:131.8億ドル ・営業利益:305.5億ドル(予想:292.1億ドル)
・設備投資:149.2億ドル(予想:145.5億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース(minkabu PRESS)
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最終更新:10/31(木) 22:40