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ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」、ライバルを抜き最大規模に──運用資産残高3.75億ドル

5/2 9:57 配信

CoinDesk Japan

世界最大の資産運用会社BlackRock(ブラックロック)のトークン化ファンド「BUIDL」は4月30日、この種のファンドとしては最大規模となり、市場デビューからわずか6週間で競合のFranklin Templeton(フランクリン・テンプルトン)のトークン化ファンドを上回った。


米国債、レポ、現金を裏付け資産とし、イーサリアムブロックチェーン上のBUIDLトークンで表象されるBUIDL(BlackRock USD Institutional Digital Liquidity Fund)には、rwa.xyzのデータによると、先週7000万ドルの資金が流入し、現在、運用資産残高は3億7500万ドルにのぼる。トークン化プラットフォームのSecuritize(セキュリタイズ)と連携してローンチされたBUIDLは、3月21日の市場デビュー以来、約30%の市場シェアを獲得している。


一方、競合のBENJIトークンで表象されるFranklin OnChain U.S. Government Money Fundは、同期間にわずかな資金流出となり、運用資産資産は3億6800万ドルに減少した。


BUIDLへの資金流入は、Ondo Finance(オンドファイナンス)の伸びによるところが大きい。同社のトークン化米国債ファンド「OUSG」はBlackRockのトークンを準備資産として活用しており、1週間で5000万ドルの資金流入となった。

BlackRockの初のトークン化ファンドの急成長は、債券やクレジットといった伝統的資産をトークン化してブロックチェーンに乗せること──RWA(現実資産)のトークン化──が、暗号資産企業やTradFi(伝統的金融)大手の大きな関心を集めたことに端を発する。トークン化は、24時間/365日での決済の迅速化、業務効率の向上、透明性の向上といったメリットをもたらし得る。


RWAの中でも米国債は、投資家がブロックチェーンエコシステムから離れることなく、オンチェーン上にキャッシュを保管し、安定した利回りを得ることができる低リスク、かつ馴染みのある商品として、トークン化の入口として注目を集めている。トークン化米国債市場は、BlackRockが競争に参入したことを受け、2023年初頭の約1億ドルから約13億ドルまで拡大している。


|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:Jim Henderson, modified by CoinDesk|原文:BlackRock's BUIDL Becomes Largest Tokenized Treasury Fund Hitting $375M, Toppling Franklin Templeton's

CoinDesk Japan

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最終更新:5/2(木) 9:57

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