〔NY石油〕WTI3日続伸、80.06ドル=週間では2.30%高(17日)

5/18 4:57 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】週末17日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米中のエネルギー需要見通しに楽観的な見方が広がり、3日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比0.83ドル(1.05%)高の1バレル=80.06ドルと、4月末以来約半月ぶりに80ドルの節目に超えた。週間では2.30%高。7月物は0.84ドル高の79.58ドルだった。
 17日に発表された4月の中国の鉱工業生産は6.7%増と、前月から2.2ポイント拡大し、予想を上回る加速が示された。また同国政府は、不動産価格が下げ止まらないことを背景に、大規模なてこ入れ策を公表。地方政府が在庫物件を買い取ることを容認するほか、中国人民銀行(中央銀行)が住宅ローン金利の下限撤廃を発表した。世界最大の石油輸入国である中国の石油需要が回復するとの期待が広がり、原油は買いが優勢となった。また米国では、今週発表の4月の消費者物価指数(CPI)でインフレ圧力の緩和が示唆された。年内に利下げが開始され、エネルギー需要を下支えするとの見方が広がっており、この日も相場を支援した。
 一方、ロシア政府は17日、ウクライナによるドローン攻撃により、黒海沿岸のトゥアプセ製油所(処理能力は日量24万バレル)で火災が発生したと公表。地元当局によると、火災は鎮火したもようだが、被害状況は明らかになっていない。
 米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが午後発表した統計によると、直近1週間の国内石油掘削リグ稼働数は前週比1基増の604基と4週間ぶりに増加に転じた。
 ▽ガソリン=3日続伸。中心限月6月物の清算値は3.64セント高の1ガロン=257.42セント。 ▽ヒーティングオイル=3日続伸。6月物の清算値は4.26セント高の1ガロン=248.63セント。(了)

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最終更新:5/18(土) 5:25

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