キヤノン御手洗氏の取締役選任賛成率上昇、90.86%-女性登用評価か

3/29 16:18 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): キヤノンは29日、前日開催された定時株主総会で取締役に再任された御手洗冨士夫会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)の賛成率が90.86%だったと発表した。議決権行使助言会社が賛成を推奨しており、前年の50.59%から大幅に上昇した。

キヤノンは昨年の総会で御手洗氏に対する賛成率が再任に必要な過半数を割り込む寸前まで落ち込んだ。前年は米議決権行使助言会社のインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)が総会前に御手洗氏の選任への反対を推奨していた。

ISSは女性取締役が1人もいない場合に反対推奨するとの基準を設けているが、昨年の総会でキヤノンは取締役候補全員を男性としていた。同社は昨年9月に元消費者庁長官の伊藤明子氏を社外取締役候補者とする計画を発表。今年の総会ではISSと競合のグラスルイスともに御手洗氏ら10人の取締役候補者に対し、賛成を推奨していた。

昨年は副社長らの賛成率も70%台だったが、キヤノンの臨時報告書によると、今回の総会で新たに選任された御手洗氏を含む10人の取締役の賛成率は全員90%を超えていた。

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最終更新:3/29(金) 16:18

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