<米国株情報>テスラ、トランプ氏圧勝で39%急騰―マスクCEOの資産も700億ドル増加

11/13 10:09 配信

ウエルスアドバイザー

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 電気自動車(EV)大手テスラ<TSLA>の株価が11日、前日終値比8.96%高の350ドルと、急騰して引け、米大統領選(5日)で同社のイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)が後援者となり、多額の選挙資金を投じたドナルド・トランプ前大統領が圧勝して以降、わずか6日間で約39%も急騰、時価総額も1兆0300億ドルと、1兆ドルを突破した。

 経済専門チャンネルCNBCによると、今回のテスラ株急騰により、報酬の大半を自社株に依存しているマスク氏の資産も約700億ドル増加、3200億ドル超に達し、世界2位の業務用ソフト大手オラクル<ORCL>の共同創業者であるラリー・エリソン会長を約900億ドル上回った。マスク氏は22年のX(旧ツイッター)の買収での個人資産400億ドルと、今回の大統領選での1億3000万ドルの支出を完全に取り戻している。

 最新のSEC(米証券取引委員会)報告書で、マスク氏はテスラ株4億1106万株と、追加取得オプション3億0400万株を保有している。

 また、CNBC(11日付電子版)のアリ・レヴィとローラコロドニーの両記者は、「マスク氏は長い間、テスラやXのほか、防衛関連大手スペースX、AI(人工知能)ベンチャーのxAI、脳コンピューターインターフェース企業ニューラリンク(Neuralink)、トンネル掘削ベンチャーのボウリング(Boring)など、自身の広大なビジネス帝国への障害を排除するため、規制権限の縮小を求めてきた」とした上で、「これらの企業は現在、証券法違反、職場の安全、労働権および公民権侵害、環境法違反、消費者詐欺、自動車の安全上の欠陥などの問題を巡り、連邦政府によるさまざまな調査や訴訟に巻き込まれているが、マスク氏は進行中の捜査と訴訟19件の一部またはすべてを終結させることが期待できる」と報じている。

 投資会社ディープウォーター・アセット・マネジメントのジーン・マンスター共同創業者もCNBCのインタビューで、「テスラに加え、スペースXもトランプ次期大統領の明らかな受益者だ。新政権がAI規制を検討する中で、xAIが恩恵を受ける可能性がある」と述べている。

 テスラの株価は11日、前週末終値比8.96%高の350ドルで引けたあと、その後の時間外取引でも続伸、米東部時間午後7時59分時点で、11日終値比2.28%高の357.97ドルとなっている。過去1カ月間では約60%高、3カ月間で約77%高と、急騰。年初来では約41%高、過去12カ月間で約56%高。

 経済情報専門サイトのマーケットウオッチによると、ウェドブッシュ証券は11日、テスラの投資判断を「買い」としているが、向こう12カ月間の目標株価も従来予想の300ドルから400ドルに引き上げている。

<関連銘柄>
 NASD投信 <1545> 、NYダウ投信 <1546> 、上場米国 <1547>
 SPD500 <1557> 、NYダウ <1679> 、NYダウブル <2040>
 NYダウベア <2041>

提供:ウエルスアドバイザー社

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最終更新:11/13(水) 10:09

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