香港大引け:続落、米「相互関税」を警戒 自動車株に売り
21日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比2.19%安の23689.72ポイントだった。中国企業指数は2.32%安の8742.44ポイント。メインボードの売買代金は概算で3390億9000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株式相場が反落した流れを引き継ぎ、安く寄り付いた。トランプ米政権の関税政策を巡る警戒感から幅広いセクターで売りが膨らみ、前場に下げ幅を広げて心理的節目の24000ポイントを割り込んだ。後場に入ると下げ渋ったものの、終値は13日以来およそ1週間ぶりの安値圏となった。米国が貿易相手国に同水準の関税を課す「相互関税」などを4月2日に導入する予定とあって、投資家がリスク回避姿勢を強めたもよう。中国本土の株安も地合いを悪化させた。
ハンセン指数構成銘柄では、前日買われた新エネルギー車大手のBYD(01211)が7%超安。半導体ファウンドリーのSMIC(00981)、製薬の石薬集団(01093)と翰森製薬(03692)、自動車メーカーの吉利汽車(00175)と理想汽車(02015)も安い。前日大引け後に2024年12月本決算を発表した長江実業集団(01113))は大幅に続落した。一方、香港公益株の長江インフラ(01038)と電能実業(00006)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(00762)が買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.37%安の5639.56ポイントと3日続落。SMICと同業の華虹半導体(01347)、新興電気自動車メーカーの蔚来集団(09866)と小鵬汽車(09868)の下げがきつい。構成30銘柄中、上昇は同程旅行(00780) と地平線機器人(09660)の2銘柄だけだった。
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最終更新:3/21(金) 17:44