〔NY石油〕WTIもみ合い、61ドル台(15日午前)
【ニューヨーク時事】15日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、強弱材料が交錯し、もみ合いとなっている。米国産標準油種WTIの中心限月5月物は午前9時55分現在、前日清算値(終値に相当)比0.10ドル高の1バレル=61.63ドル。
国際エネルギー機関(IEA)はこの日発表した4月の石油市場報告で、今年の世界の石油需要の伸び予想を日量73万バレルとし、従来見通しの同103万バレルから大幅に下方修正。来年についても、同69万バレルにとどまるとの分析を明らかにした。前日には石油輸出国機構(OPEC)も月報で今年と来年の需要予測を引き下げており、これが投資家心理を圧迫。朝方は売りが先行し、一時60ドル台で取引された。
しかし、その後は買い戻しが台頭。トランプ米大統領が前日、輸入される自動車や同部品への25%追加関税を巡り、減免などの救済策を講じる方針を示したことや、核開発問題で対立するイランの原油輸出を止める可能性が伝わっており、相場を下支えしている。(了)
時事通信
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最終更新:4/15(火) 23:26