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電通の会社員から著作累計170万部へ政財界の人も密かに頼る「占星術家」が語る真理

8/6 10:01 配信

東洋経済オンライン

自然豊かな東北の山形で生まれ育ち、慶應大学在学中にパリ留学、卒業後はアムステルダムへ。その後、電通で13年間働いた後、40歳で独立して占星術の道へ――。
そんな変化に富んだ人生を歩んできたのが、占星術家のKeikoさん。今や日本でも最も支持される占星術家のひとりとなった彼女が語る人生の醍醐味、自分だけの花の咲かせ方とは。

■偉大な成功者には共通することがある

 人生の中で大輪の花を咲かせるのに、必要なものとは何だろう? 

 努力、才能、人間力……etc. おそらく鍵の1つとなるのは“運の良さ”だ。だからこそ、巷では占いやスピリチュアルなものが繰り返し流行するし、その類が苦手な人や疎い人々も、強運ではありたいと願って神社に参拝に行くくらいのことはする。

 「『運のいい人間を採用する』と明言していた松下幸之助さんの例を出すまでもなく、現実における偉大な成功者は、運気や運命などのスピリチュアル……“目に見えないもの”を大切にする方も多いですよね。大企業の経営者は大きな決断ほど最後は直感で下していたりする。どれだけデータやエビデンスを集めても、予測できないことがあることを身をもって知っているからだと思います」

 そう語るのは、占星術家であり、実業家のKeikoさんだ。ホテルのラウンジでもパッと目をひく、長身ですらりとしたスタイルにロングヘア。シンプルなパンツスーツでも漂う華やかなオーラは、従来の占星術家のイメージにはそぐわない。

 彼女の提唱しているルナロジー(月を使った開運法)やパワーウィッシュメソッド(新月・満月に基づいた願望達成メソッド)は、女性ファッション誌など多くのメディアで何度も取り上げられて、世の女性たちを夢中にさせている。タレントのアンミカさんをはじめとする芸能人や世界的に活躍する起業家にも実践者が多く、実は政財界にも熱心な信奉者が少なくない。

 その著作は国内でも累計170万部に及ぶが、昨年は、そのうちの一冊が6カ国語に翻訳されてアメリカなど海外でも発売された。一方、実業家としても活動の場を広げている。彼女の創るジュエリーやオリジナルのライフスタイルアイテムも人気を博し、ヨーロッパの一流メゾンの独占販売権を持つなどの成功を収めている。

 彼女の占星術や著作が人気の理由は、極めて実践的であること。Keikoさんは「占星術は占いではなく、運気を好転させるためのツールです」と言い切る。ホロスコープ(星の動き)を運気の流れを知ることに使う人は多いが、彼女はそれを人生戦略のアドバイスにまで昇華させる。与えられた運命を耕して、何度でも花を咲かせる土壌に変える、そんな術を教えてくれるのだ。

■人生で大切なことは電通と占星術が教えてくれた

 占星術家・Keikoこと本名・有泉恵子さんは1963年、山形県山形市で開業医の父と母のもとに生まれ育った。県内でも指折りの進学校を経て、慶應大学法学部政治学科へ進学。在学中と卒業後の数年間を海外で過ごし、28歳の時に帰国。広告代理店・電通に入社……と人生の序盤から華やかな道を歩いてきた。

 「大学在学中パリに留学していて。卒業後は、そのとき出会った恋人と、彼の事業でアムステルダムに暮らしていました。私はこのまま、こんな風に自由気ままに生きていくのかなと思っていたんですけど(笑)。父が大病を患ったことをきっかけに日本に帰国しました」

 帰国後は電通に入社、秘書室に配属された。

 「電通には13年間いました。電通に入れば、様々な人との関わり方はもちろん、世の中の裏側も学べるだろと思っていたんですけど、期待通りの経験ができました(笑)」

 しかも、入社当時、世はバブル全盛期。電通などの広告代理店を中心にメディアが隆盛を極めていた時代のこと。

 「社内では、ゴージャスな話から胡散臭い話まで飛び交っていたし、毎夜のように接待で、豪華な飲食店に足を運んで……と、まさにバブル時代ならではの経験をしました。やはり世の中って見えているものはごく一部だし、表に出ているものが真実とは限らないんだなと。たとえば、テレビでやっていること1つとってもそこにはスポンサーの意思が働いているわけです。すべての事には裏があり、カラクリがある。でも、裏のあるものが必ずしも悪とも言い切れない。私たちの腸内だって、善玉菌と悪玉菌で成り立ってますから(笑)。そんな世の成り立ちを若くして学べたことは私の財産の1つですね」

 フラットに人間や物事の表裏を捉えられるようになったのは「電通のみならず、占星術のおかげ」でもある。

 「電通で学んだこと――万物には表裏があることや、目に見えるものがすべてじゃないことは占星術やホロスコープでも語られています。私に人生と人間の本質を教えてくれたのは、電通と占星術だったと思います(笑)」

 その人の裏側に潜む本質を探るのは、Keikoさんが提唱するルナロジーのテーマでもある。現在、主流の西洋占星術は生まれた日の太陽の位置を中心に鑑定するが、ルナロジーは、生まれた日の月の位置でその人の裏側や本質を探り、その時々の月のサイクルを人生戦略に活かすのだ。

 「太陽星座は社会的な自分を表しますが、月星座は裏側に潜む本質的な自分を教えてくれる手がかりです。近年は不安定な時代ですが、宇宙の惑星も騒がしくイレギュラーな動きを見せています。そんな変化の多い時代だからこそ、自分の変わらない本質を知り、活かすことがより大切になっているのではないでしょうか」

■運気が良い人とはどういう人なのか? 

 ところで、Keikoさんと占星術との出会いはいつだったのだろう? 

 「6歳の頃です。ある日、地元の本屋に行ったら、本棚から一冊の本が目の前にバサッと落ちてきて、偶然にも占星術の本でした。開いてみると、そこにホロスコープ(天体図)が書いてあって。複雑な図にもかかわらず、パッと目にしただけで、それが何を意味しているのか、子どもながら理解できたんですね。初めから知っているような感覚が強烈にありました。スピリチュアル的な説明をすると、過去世でも行っていたんでしょうね(笑)」

 ホロスコープとは、日々の星の動きが世の中の流れや人生に影響を与えていることを教えてくれるもの。いわば、人生を歩くための地図になりうるものだ。

 Keikoさんは、占星術と出会ったものの、幸せに過ごしていた少女時代は、特にその力に頼る必要性を感じなかったという。

 しかし、社会人になり、周囲の人々が恋愛や仕事などで思い悩むようになると、占星術を使ってアドバイスするようになった。それが占星術家・Keikoの始まりだ。

 「電通時代から同僚たちからよく相談を受けていたんですけど、これは、占星術を使ったほうが役に立てるなと思って。実際、やってみたら、とても喜んでもらえて……。でも、これを職業にしようなんてつもりは全然なかったです。

 ただ、多くの人のホロスコープを読み解いていると“運気の良い人”って確かにいて、それは興味深いなと。そういう方は、占いを知らなくても、宇宙の星の動きを自然と察知して、その動きに忠実に生きているんですよね」

 “星の動きに忠実に生きる”とはどういうことだろう? 

 「月の満ち欠けや惑星の動き同様、運気にも流れがありますから。その流れに乗るということです。巡ってきたチャンスはもちろん、試練が訪れた時も、それは必要な転機ですから。その転機を生かして、新しいステージを拓ける人は、幸運をつかめる人だと思います」

■“保険”をかけて生きる人にチャンスは訪れない

 Keikoさん自身の大きな転機の1つは、40歳の時に訪れた。会社員として相変わらず忙しくも充実した日々を過ごしていたものの、電通を辞めることを決断したのだ。

 「もともと、一生涯会社員でいるつもりはサラサラなくて、いつかは辞めて起業しようと思っていたんです。入社した時から10年を目途にしていました。10年間会社勤めをすれば、一通りのことは学べるだろうと。居心地が良すぎて3年超過しましたけど(笑)、40という年齢が、ちょうど区切りがよかった。

 それから、父の死は大きかったです。それまで、私の人生の両翼ともいえるものが、仕事と両親でした。その翼の1つが欠けてしまった時、これまでと同じ仕事のやり方ではバランスが取れなくなる気がして。いったん、すべてをリセットする必要があると感じたんです」

 先のことは何一つ決まっていなかったものの、Keikoさんはフリーランスになる道を選んだ。

 「予定は未定のまま退社(笑)。でも、きっと何か面白いことが起こるだろうという予感はありました。私は著作の中でも『準備してから行動するのではなく、まず行動して』とよく語っているんですけど、それは何事もタイミングが命だから。

 準備しているうちに逃すものは多々あるし、それに不思議なことに、人生って、保険なんてかけてるとチャンスが巡ってこないんですよ。

 人は不要な安心感を得ると、無意識のうちに高く飛ぶことを諦めてしまうから。新しいものを得るには、先に古いものを捨てて身軽になることが不可欠ですし、チャンスも成功も、リスクを顧みない潔さへのご褒美なんじゃないかしら」

 ゼロからの出発ではあったものの、それが自らの決断であれば、不安は意外とないものだ。

 「それよりも新しいことが始まるのが楽しみという気持ちでした。保険をかけていないとはいえ、別に大勝負に挑む気持ちもなかったし、まずは新しい環境を楽しみたいなと。大成功したいと思う人は気負いがちですけど、別に勝負をかける必要はないと思うんです。物凄い成功者もいきなり成功するわけじゃない、小さな一歩を積み重ねて遠くまできているわけですから。まずは今やれる範囲のことを2、3つくらいはやってみようくらいの意識でいいと思う」

■40代半ばで大きなチャンス到来

 独立後、程なくしてKeikoさんは縁もゆかりもない神戸に住むことに決めた。6歳で占星術と出会った時と同じように、訪れた書店で偶然目に留まったのが、神戸のガイドブックだったからだ。その後、知人から神戸土産が届いたり、道でばったり再会した人が神戸出身だったり、名刺交換した相手が「神戸さん」だったりと神戸現象が続き、「呼ばれてるな」と直感したそう。

 「神戸には、最初は1人も知り合いがいなかったんですけど、素敵な街ですし、住み心地も良くて。もともと学んでいたヨガ教室に通ううち、そこで気の合う仲間もできました。ある時、その繋がりから、意外な仕事の依頼があったんです」

 それは、当時、日本でも人気を博していた、イギリス人占星術家のエージェントの仕事だった。英語が堪能で、占星術やスピリチュアル学を熟知、またビジネスの経験にも長けていたKeikoさんだからこそ、声がかかったのだろうか。当時、神戸に拠点を構えながらも、海外で見つけたアクセサリーを輸入販売するなど、実業家としての道も歩み始めていた彼女は、エージェント業務を快諾した。

 エージェントとして鑑定書の翻訳からマスコミの取材対応、書籍出版などのサポートを行ううちに、ある日、Keikoさん自身に思わぬ大きなチャンスが舞い込むこととなる。

 「彼女の翻訳本を出版した時、担当の編集者と個人的にも仲良くなって。ある時、『Keikoさんのお話も興味深いから、自分の本を書いてみませんか?』と。びっくりしました。本を作ることは大変なことですし、よもや自分の本を出そうなんて考えたこともなかったけど、面白そうな流れには乗ってみる主義なので。実際に書いてみたら、2週間ですらすらと書けて、すぐに出版まで進みました」

 初の書籍がスマッシュヒットしたのをきっかけに、Keikoさんのもとには次々に著作のオファーが舞い込むように。リリースする書籍はのきなみヒットを記録。40代半ばにして、予期しなかった新しい運命が大きく花開き始めた。

(この記事の後編:著作累計170万部の占星術家が語る“本当の運命”)

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最終更新:8/6(土) 10:01

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