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「夏休みは自室で勉強するな!」東大生が言い切るワケ、受験の天王山である夏に「勉強の質を上げるコツ」を伝授

8/2 6:01 配信

東洋経済オンライン

記憶力や論理的思考力・説明力や抽象的な思考能力など、「頭がよい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当で、MBS/TBS系『100%! アピールちゃん』でタレントの小倉優子さんに大学受験の指導もする西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時には東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。

そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。第22回は「勉強する場所」について、西岡氏が解説します。
この連載のほかの記事はこちらからご覧ください。

■自分の部屋にこもって勉強した東大生は少ない

 「受験生は、自分の部屋であまり勉強しないほうがいい」

 と言ったら、みなさんはどう思うでしょうか。夏休みに入って学校が休みになり、その時間を使って勉強する学生も多いでしょう。とくに受験生にとって、夏というのは特別な時期です。「夏は受験の天王山」と言われており、ここでしっかり勉強できた受験生は合格できる、という時期です。

 さて、そんな時期に、受験生は主にどこで勉強しているでしょうか。多くの場合、自分の部屋にこもって勉強するのではないかと思います。夏は暑いし、新型コロナの感染も怖いし、一日中家にいて勉強する場合が多いと思うのですが、東大生で、自分の部屋にこもって勉強していた人って少ないのです。実は自分の部屋だと、なかなか勉強の質が上がらないかもしれません。

 それはいったいなぜなのかを解説するために、こちらの漫画を読んでみてください。これは、『ドラゴン桜2』で勉強合宿から帰ってきた受験生2人に桜木先生が話すシーンです。

 (外部配信先では図や画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

 いかがだったでしょうか。習慣が人を作る、というのは本当によくある話です。例えば、毎日お風呂に入る人が多いと思いますが、お風呂に入るのを苦痛に思う人は少ないのではないでしょうか。

 「毎日お風呂に入れて偉い!」なんてことはなかなか聞かないセリフですよね。でもよく考えると、お風呂に入るのってめちゃくちゃ重労働ですよね。お風呂を掃除して、湯を張って、衣服を脱いで、シャンプーを使って……非常にいろんな行動をしなければならないはずです。

 しかしそれにもかかわらず、お風呂場に行って「さあまずは何をしようか」といちいち考えて身体を洗っているという人はいないのではないでしょうか。お風呂に入るとき、行動することはほとんど意識されることなく、自然にお風呂で身体を洗っていることと思います。

 なぜそんなことができるかというと、それは「何度もそういう行動をしていて、自分の身体に染みついているから」です。何度も何度も繰り返している行為で、習慣化されているから、ほとんど無意識的にそういう行動をとることができるのです。

■「家は休む場所」というイメージがあるとはかどらない

 勉強も同じです。習慣化がなされていないと、行動に移せないのです。僕が「自分の部屋だと、なかなか勉強の質が上がらないかもしれない」と言ったのは、家だと勉強の習慣がついていないことが多いからです。

 例えば「学校や職場は仕事したり勉強したりする場所である」というイメージがついている人も多いでしょう。そして実際に行ってみると、自分以外の人間も勉強したり仕事をしたりしているので、そこで活動することは「習慣化」されています。無意識に勉強も仕事もできてしまうわけです。

 しかし、家は勉強や仕事のルーティンができていない場合が多いです。リモートワークが普及したり、休校で家での勉強することが増えたりしているとはいえ、まだまだ家は「休む場所」というイメージが固定化されてしまっていることが多いでしょう。

 だから、「この夏は家で勉強しよう!」と思ってもなかなかうまくいかない場合が多いのです。

 ということでおすすめなのは、外に出て自習室に行ったり、リビングで勉強したりすることです。東大生の中には、「自習室で勉強するためだけに塾に行く」という人も少なくありません。別に何かを習いたいから行くわけじゃないけれど、自習するスペースがあったほうが勉強がはかどるから、という理由だけで塾に行く選択をしていた人も多いのです。

 もっといえば、そうやって外で勉強して、家の中ではまったく勉強しない、という人も少なくありません。

 こんな笑い話もあります。親御さんが、子供があまりにも家で勉強していないから「本当にウチの子は外で勉強しているんだろうか」と思い悩んでいたら、半年後にちゃんと東大に合格して、塾の先生から「お宅の息子さんはすごく勉強していましたね!  私は彼が勉強以外のことをしているところを見たことがありませんでしたよ」と言われたのだとか。それくらい、東大生は意外と「外で」勉強する習性があります。

 「外」というのは、自分の部屋の外という意味です。実はけっこう多いのは、家の中でも自分の部屋ではなくリビングで勉強しているという場合です。リビングで、親御さんが料理とかしている横でずっと勉強していた、という受験生も結構な割合でいます。

■自分の部屋には誘惑が多い

 逆に、自分の部屋で勉強することには大きな落とし穴があります。それは、やる気がないと誘惑が多いということです。

 最近の研究でわかっていることなのですが、ポケットにスマートフォンが入っている状態で勉強している人と、そうでない人とでは、勉強の効率が大きく異なるのだそうです。一度もスマホを見ていないにもかかわらず、ポケットに入っているというだけで、効率が下がるのだそうです。

 これはつまり、誘惑があって、意識がそっちに向いているとなかなか勉強がはかどらないということにほかなりません。自分の部屋での勉強というのは、スマホをはじめとしてやはり誘惑が多く、うまくいかないことも多いのです。

 「でも、人が見ているところだとなかなか集中できない……」

 なんて考える人もいるかもしれません。たしかに、ほかの人の視線というのは集中力を下げる要因になると言われています。集中という観点から言うと、ほかの人がいる空間というのはマイナスな場合も多いです。

 一方で、集中力が切れてきたときや、あまり身が入っていないときには、誰かが見ているところのほうが、勉強や仕事を継続することができる場合が多いというデータもあります。

 当たり前の話ではありますが、やはり自分の部屋だとサボっていても誰も注意してくれません。そうなると無限にサボってしまって、うまくいかないことが多いのです。勉強や仕事をするのが当たり前の空間に行き、ほかの人の視線も入るような場所で勉強するのは効果的だと言えます。

 そして親御さんはぜひ、リビングを整理しましょう。いつでもお子さんが勉強できる環境を整えておくことが、親御さんにできる最高のお子さんへのプレゼントになるはずです。もちろんそこではあまり勉強に口出しはせず、きちんと見守ってあげていただければと思います。

東洋経済オンライン

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最終更新:8/2(火) 6:01

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