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悪口を言うのは「己の未熟さ」を認めたくないから 自分の足りなさを教えてくれる「先生」にすべき

7/6 19:01 配信

東洋経済オンライン

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

コロナも落ち着いてきたこともあり、出社が増えたり、友人知人と会う機会が増えたりしています。リモートワークを経験したから余計に気づくのか、それとも全体的なストレスなのかわかりませんが、人の悪口や足を引っ張るような発言をするなど、ねたみ・ひがみ系の言動が、以前よりも増えていると感じます。
よく聞くと、「ネット記事で読んだ誰だれが許せない」とか、くだらないことに腹を立てている人が増えていて、街中でもイライラしてる人が多いように感じます。SNSの誹謗中傷も増えているようですが、言っている本人の品格を棚に上げて批判だけしても、何も良いことはないと思うのですが。ご意見ちょうだいしたく、お願いします。

NW 会社員
 自分よりも成功している人を見た場合に、その人の「現時点」だけではなく、「成功の背景」にある努力や工夫まで見られるかどうかは、非常に重要です。

 他人に嫉妬したり、足を引っ張ったり、悪口を言ったりしたところで自身の人生のクオリティーが上がるわけでも、レベルが上がるわけでも、人としての評価や価値が上がるわけでもないということに気づけるか否かも、同様に重要です。

 「嫉妬をするよりされる側になる」。その領域にたどり着けるかは自分自身にかかっているわけで、他人に関わっている場合ではないのです。少なくとも人生において、夢を諦めずにファイティングポーズを取っている限り、そのような行動には出ないはずです。

■悪口を言うのは自分を守るため? 

 人は自身の将来を諦めたときに、他責の行動が始まります。それらの行為は、問題の本質は自分自身にあるにもかかわらず、自分を守るためです。そういった意味ではNWさんがおっしゃるとおり、生産性のない行動といえます。

 とはいえ、この手のことは何も今に始まったことではなく、昔からあることなので、ある意味、人間の本性の一部なのでしょう。そもそも論としてなぜ人は他人の悪口を言ったり、嫉妬したりするのかというと、自分ができていないことを他人がやっていたり、できていたりするから、です。

 裏を返すと、自分の不甲斐なさや焦り、怒りを、他人を批判することで責任の所在を他人に転嫁しているということです。うらやましさの裏返し、ともいえます。

 そういった行動はある意味「自己防衛」的な行動なのでしょう。

 自身の努力不足や実力不足を自分が一番わかっている。でも、それを認めてしまうと自分を責めることになってしまう。それは避けたい。したがって、他人にいろいろと転嫁することで、「自分は悪くない」「あいつが悪い」、となるのです。

 そしてこの場合の「あいつ」は、具体的な他人であったり、たまたま雑誌やテレビ、ネットで見た人であったり、世間一般であったり、「世の中」であったりするわけです。

■問題の本質は自分にある

 いずれにせよ、自分の人生や仕事において、自分が理想とする自分とは程遠い、ということが問題の本質であって、それを達成している他人には何の責任もない、ということに気がつけるが否かでしょう。

 どんな問題や課題でもそうですが、解決しようとしたら、「本質はどこか」を探り、それに見合った対処をする必要があります。仕事がうまくいかないとか、もっと良い人生を歩みたいといったときに、自分を見つめなおし、思考と行動を変える必要があります。そのときに、「あいつだけ何で先に出世してるんだ」とか、「いい生活を自慢しやがって」とか言い始めても、自分の状況は何も変わらないのです。

 むしろ、何かのきっかけで他人に責任や怒りの矛先を転嫁してしまうと、その対象である他人がどんどん気になってしまい、生産性のない行動や言動、思考はエスカレートする傾向にあります。

 しかも多くのケースで、嫉妬される側は嫉妬する側が「眼中にない」状況だったりしますから、片思い状態だったりするのです。

 いずれにせよ、問題を解決しようとしたら、いかに自分が変わるかが重要で、そのような行為は意味がないと言わざるをえません。嫉妬したり、悪口を言ったりしても、自分や他人を変えることはできません。要は「何も変えられない行動」というわけです。

 したがって、そうした行動にエネルギーを使うのではなく、目先の問題を解決するために、直接的な対象にアプローチするのが一番です。他人の足を引っ張ったり、悪口を言ったりしても、自分のレベルや人生のクオリティーは変わりませんが、自身の思考と行動を改めれば自分自身が変わる可能性は一気に高まります。

 見方を変えると、なぜ自分は嫉妬しているのかを考えることで、自分自身の不満の根源を探ることができます。そしてその嫉妬という感情を、尊敬という感情に変えることができれば、最初の一歩を踏み出せます。

 嫉妬を尊敬に変え、相手を分析して、何が自分と違うのか、どうやっているのか、というように負の感情をプラスの行動に変えていけるかどうかが、人生においてむだな時間を過ごすか、学びの時間を過ごすかの分かれ目でしょう。

 他人に嫉妬したり、足を引っ張り始めたりした時点で、自分自身の成長も将来性もあきめてしまっていることに早く気づくべきです。自分自身には可能性があると考えていれば、自身に時間を費やすことを優先するはずです。他人に構っている時間なんてないはずですから。

 嫉妬し始めた段階というのは、警告灯が鳴っているのと同じ状態です。そのような段階に来てしまったら、早く軌道修正をするべきです。自分自身を変えるべきときに、他人に構っている場合ではないのです。

■嫉妬の対象は人生の「先輩」

 嫉妬している自分はまだまだ半人前で、嫉妬している対象は自分の人生の先輩であり、学びの対象であると思考を変え、行動を変えるのが成功に近づく第一歩です。

 成功してい人の立場や生活、言動だけではなく、その成功の背景にある思考回路や工夫、努力を見ることができるか否かが、他人から学べるか否かの分かれ道です。

 「うらやましい」ではなく、「自分もどうやったら同じ領域に行けるか」を考えることが大切で、その違いが、1年後、5年後、10年後の自分の立ち位置を分けるのです。

 自分の問題から目を背けずに、自分自身を真摯に向き合う。成功している他人を見たときに、嫉妬ではなく、尊敬の念を持ち、勉強の対象とする。そういった行為こそが、将来の自分を決めるのです。

 NWさんが世間に流されることなく、人生におけるファイティングポーズを取り続け、ご自身の理想とする夢をかなえられるであろうことを応援しております。

東洋経済オンライン

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最終更新:7/6(水) 19:01

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