6日後場の日経平均株価は前日比315円82銭安の2万6107円65銭と3日ぶりに大幅反落。朝方は、景気減速懸念を背景に5日の欧州株式が大幅に下落し、NYダウが値を下げた流れを受け、売り優勢で始まった。時間外取引での米株価指数先物の一時上げ転換を支えに持ち直す場面もあったが、買いは続かず、再び軟化。下げ幅を拡大し、前場後半には2万6051円19銭(前日比372円28銭安)まで下落した。一巡後は、後場終盤に向けて徐々に下げ渋ったが、戻りは限定された。なかで、景気敏感株中心に軟調に推移し、相場の重しとなった。
東証プライムの出来高は13億8915万株、売買代金は3兆752億円。騰落銘柄数は値上がり506銘柄、値下がり1282銘柄、変わらず50銘柄。
市場からは「週末8日の指数連動型ETF(上場投資信託)の分配金捻出売りが警戒されるが、それを終えれば、需給面で軽くなる。もっとも、7月のFOMC(米連邦公開市場委員会、26-27日開催)を通過するまでは不安定さを引きずる可能性があり、当面一進一退の展開か」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、INPEX <1605> 、石油資源 <1662> 、三井松島HD <1518> などの鉱業株や、出光興産 <5019> 、ENEOS <5020> 、コスモエネH <5021> などの石油石炭製品株が下落。第一生命HD <8750> 、T&DHD <8795> 、SOMPOH <8630> などの保険株も値を下げた。住友鉱 <5713> 、邦チタ <5727> 、大阪チタ <5726> などの非鉄金属株や、東電力HD <9501> 、東ガス <9531> 、大阪ガス <9532> などの電気ガス株も軟調。三菱UFJ <8306> 、三井住友 <8316> 、りそなHD <8308> などの銀行株や、三井物産 <8031> 、三菱商 <8058> 、住友商 <8053> などの卸売株も売られた。JAL <9201> 、ANA <9202> などの空運株もさえない。
半面、エーザイ <4523> 、中外薬 <4519> 、参天薬 <4536> などの医薬品株が堅調。HOYA <7741> 、島津製 <7701> などの精密株も高い。郵船 <9101> 、川崎汽 <9107> などの海運株も引き締まった。キッコマン <2801> 、味の素 <2802> 、キリンHD <2503> などの食料品株も買われ、ネクソン <3659> 、ZHD <4689> 、トレンド <4704> などの情報通信株も値を上げた。
個別では、エスプール <2471> 、オープンドア <3926> 、ふくおか <8354> 、イオンファン <4343> 、共立メンテ <9616> などの下げが目立った。半面、ラクトJ <3139> 、SREHD <2980> 、ラクス <3923> 、ウエルシアH <3141> 、キューブシス <2335> などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、27業種が下落した。
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最終更新:7/6(水) 15:14
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