職場でストレスを抱えている…という方もいるのではないでしょうか。
キャリアバイブル(運営会社:株式会社NEXER)が、現在会社に「役員」もしくは「従業員」として勤めている全国の男女1185人に2022年5月14日~17日のあいだ行った「職場でのストレスに関するアンケート」によると、職場のストレスが「かなり溜まっている」が26.5%、「少し溜まっている」が51%。
あわせて77.5%の人が職場でのストレスを感じています。
今回はみんなの職場でのストレスの原因を見ながら、原因の1位である「給与」が転職で上がるのかを確認していきます。
職場でのストレス「給与や待遇」「人間関係」が多い
同調査より、ストレスが「溜まっている」と回答した方に、職場でのストレスの一番の原因を聞いたところ以下の通りでした。
・給与や待遇が悪い:23.0%
・仕事量の多さ:21.1%
・上司との人間関係:16.8%
・同僚との人間関係:15.3%
・部下との人間関係:4.1%
・休みの少なさ:2.5%
・コロナ禍関連:1.7%
・残業の多さ:1.6%
・その他:13.8%
最も多いのは給与や待遇の悪さ。コメントも確認しましょう。
・仕事量が増えてきているが昇給やボーナスに反映されていない(40代・男性)
・仕事の内容の割に給与が低く、やる気につながらない。(50代・男性)
・給料が長年働いていても余り上がらない。経営者が変わるたびにひどくなっていく。(40代・女性)
※キャリアバイブル調べ
仕事内容や量に対して給与が見合わない、長く働いても給与が上がらないなどの悩みを抱えているようですね。
その他のコメントも確認しましょう。
・仕事が多すぎて、終始バタバタしているのがイヤ。余裕がなさすぎる。(50代・男性)
・パワハラ、モラハラをするような人や、心の狭い人など、人間性に問題のある人たちがいて職場を振り回し、雰囲気が悪い(40代・女性)
・概ね良好な人間関係が築けているが、一人、自分勝手な人がいるので、それにストレスを感じている。(60代・女性)
・コロナの影響。コロナウイルスの影響で売り上げが激減している(40代・男性)
忙しすぎる、人間関係が難しい、コロナ禍の影響などさまざまでした。
転職後「年収が上がった」約4割。年齢別にみる割合は?
仕事でストレスを抱えると、転職を考える方もいるでしょう。
ただ、転職をして給与や仕事量、人間関係が良くなるとは必ずしも言えないもの。慎重になる方も多いでしょう。
今回はストレスの1位だった給与に視点をあてて、厚生労働省の資料より転職後の賃金の変化を確認しましょう。
全体で賃金が転職で増加したのは39.0%。男性37.5%、女性41.0%と女性の方が高い結果となりました。
年齢別に全体で賃金が上がった割合もみてみましょう。
・20~24歳:46.5%
・25~29歳:46.3%
・30~34歳:48.6%
・35~39歳:40.6%
・40~44歳:41.7%
・45~49歳:39.7%
・50~54歳:27.0%
・55~59歳:32.1%
「30~34歳」であれば48.6%と約半数の方の賃金が上がっていることがわかります。次に多いのは「20~24歳」「25~29歳」と、20代や30代前半に多く見られました。
一方で45歳以降になると4割未満となっています。
転職の理由に賃金がある場合、年齢に関しては考えたほうが良いでしょう。
【転職後】労働時間は減るのか
同資料より、転職後の労働時間の変化も確認しましょう。
転職後に労働時間が「増加した」は26.3%、「変わらない」は33.6%、「減少した」は39.3%。
減少した方が最も多いとわかります。
年齢別に見ると20~30代と50代は約4割が「減少した」となっていますが、40代は3割強です。
まとめにかえて
実際に転職した人の賃金や労働時間をみると、20~30代での転職が賃金が上がり、労働時間が減る傾向にあるようですね。
転職の際には給与や業務内容、福利厚生だけでなく、ライフスタイルに合うかなども関係してきます。また、自分のキャリアとして長い目でみても決断には悩むものでしょう。
データなども参考に、総合的に考えて検討されるとよいでしょう。
参考資料
・厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」
・CAREER BIBLE「【職場でのストレス】働いている方のうち26.5%が「かなりストレスが溜まっている」
・株式会社NEXER
LIMO
最終更新:7/6(水) 14:51
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