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「親の愛情不足」感じる子に効果的な接し方トップ5、「しなさい言葉」に要注意!親も息抜きしよう

7/3 17:01 配信

東洋経済オンライン

「最近、理不尽な要求(わがまま)をするようになった」
「何か言うと、すぐにイライラして暴言を吐く」
「昔と比べて元気がなく、最近は朝起きることすらできない」
子どもがこのような状況になっていたら、もしかしたら「愛情不足」になりかけているかもしれません。悪化すると、学校に行けなくなったり、親に手を出したりすることもあるのです。『ウチの子、最近、思春期みたいなんですが親子でイライラせずに乗り切る方法、教えてください!』の著者、道山ケイ氏が解説します。

■現代の日本は、子どもが愛情不足になりやすい

 子どもは、「親からの愛情」に敏感です。なぜなら、まだ1人ではできないことがたくさんあるからです。たとえば幼少期の子どもの場合、自分ではご飯が作れません。どうしても唐揚げが食べたいときは、親に頼むしかないでしょう。

 ここですぐに作ってくれたら子どもは喜び、「自分は親から愛されている」と感じます。一方、親が作ってくれなかったら、子どもは悲しい気持ちになります。その結果、「もしかしたら自分は親から愛されていないのかもしれない」と感じてしまうのです。

 もちろん、親に悪気はありません。たまたまやることがあって、たまたま作れなかっただけかもしれないからです。しかし幼い子どもほど、親の状況を理解できません。無意識に、「自分の要求(甘え)を聞いてくれない」=「自分は愛されていない」と感じてしまうのです。

 思春期の子どもは、幼少期の子どもと比べると少しは理解できます。ただ、どれだけ仕事や家事が忙しかったとしても、あまりに自分の要求を聞いてくれないと同じように感じてしまうのです。

 ここまで読むと、「子どもの愛情不足」=「要求を聞いてあげられなかった親がすべて悪い」と感じてしまうかもしれません。しかし、これは違います。というのも、ほとんどの親が仕事、家事、子育てを両立しています。昔のように「専業主婦(主夫)として、子どもにたくさん向き合える親」は、少ないでしょう。つまり、現代の日本は、時代的に子どもが愛情不足になりやすいのです。

 また、私たちは学校で「子育ての仕方」を学びません。その結果、ほとんどの方が手探り状態で子育てを始めます。たまたま上手くいけばいいですが、なかなか難しいのが現状です。これでは、子どもが愛情不足になっても仕方がないでしょう。

 では、子どもが愛情不足になると、どうなってしまうのか。最初に、要求(甘え)が増えます。前述したように、子どもは親に要求(甘え)を聞いてもらうことで、無意識に愛情を確かめているからです。「お菓子食べたい」「塾に送って」「マッサージして」など、今まで以上に親への要求が増えてきたら、愛情不足になりかけているかもしれません。

 次に「わがままへの発展」or「気力の低下」が起こります。わがままへの発展とは、「高額なゲーミングPC買って」「(未成年なのに)タバコ吸いたい」など、理不尽な要求をすることです。要求を聞いてくれないと暴れたり、暴言を吐いたりすることもあるでしょう。これは本心でしている要求ではなく、自分の甘えを聞いてくれないイラ立ちからしているケースがほとんどです。

 気力の低下とは、朝起きられなくなったり、宿題ができなくなったりするなど、活動するエネルギーがなくなることです。子どもは、親から愛されていると感じるからこそ、行動することができます。何かあっても、親が守ってくれると思うからです。悪化すると、自分の未来に希望を持てなくなるので、「(本心ではないのに)高校なんて行かない」と言うこともあるでしょう。

 わがままへの発展と気力の低下、どちらになるかは、子どもの性格や周りの環境によって決まります。どちらかというと、トゲトゲタイプの子は前者、繊細タイプの子は後者になりやすいです。

■愛情不足の子どもに効果的な子育てTOP5

 もし子どもが愛情不足になりかけていたら、どうすればいいのでしょうか。時代的に、子どもに向き合う時間を大きく増やすのは難しいと思います。そこで今回は、「時間がなくてもできる愛情不足を解消する子育て法」を5つ紹介します。これは、私がこれまでに1万組以上の親子の子育てをサポートし、解決した人が行ったことを集計してわかったことです。時期、年齢、性別によって、多少順位は変わりますが、誰が行っても効果的な方法だと思います。

●第5位 子どもを守る
 もしお子さんが学校でいじめられていて「今日は学校に行きたくない」と言ったら、どうしますか?  間違っても「頑張って行きなさい」とは言ってはいけません。サボっているわけではないからです。学校にいることが苦しく、親に助けを求めている状態と考えるのがいいでしょう。これはいじめだけではなく、友達にからかわれている、学校の先生からひどい言葉を言われているなどのトラブルも同じです。

 子どもがこういった状況になったら、何が何でもお子さんを守ってあげることが求められます。もしいじめを受けているなら「それは、許せないね。お母さん、今日学校の先生と話をしてきてもいい?」という感じで子どもに許可を取り、先生に相談するのです。お子さんを守れるのは、親だけだからです。こういった姿勢に、子どもは愛情を感じます。問題が解決すれば、また学校にも行けるようになるはずです。

■解決策を伝えたくなっても、そこはぐっと我慢

●第4位 子どもの気持ちを共感し、なだめる
 いじめほど辛いことが起こらなかったとしても、友達と喧嘩したり、先生から叱られたりすることはよくあるでしょう。イライラするときもあるはずです。そんなときは、子どもの話を聞いて、なだめるのがいいでしょう。たとえば「お母さん、今日○○君から、こんなにムカつくこと言われたんだよ」と子どもが言ったら、「そっか。それはイライラするね」という感じで、子どもの気持ちに共感することがポイントです。

 解決策を伝えたくなっても、そこはぐっと我慢。子どもは、アドバイスではなく、ただ話を聞いてもらいたいだけだからです。ひたすら気持ちに共感し、落ち着くようになだめるのです。子どもから「お母さんならどうする?」と意見を求められたときだけ、アドバイスしてもOKです。

●第3位 笑顔で子どもに話しかける
 仕事が忙しくなったり、夫婦喧嘩が増えたりすると、ついイライラしてしまうと思います。すると、家にいるときの表情が暗くなってしまうかもしれません。しかし、愛情不足の子どもに接するときには、表情に気をつける必要があります。イライラした表情で接すると、子どもは無意識に「自分は親から怒られている」「お父さんは私と話したいと思っていない」と感じてしまうからです。その結果、子どもと接するだけで愛情不足が悪化してしまいます。

 そこで、多少疲れがたまっていたとしても、最低限子どもと接するときは笑顔を意識するのがいいでしょう。かける言葉も、できるだけ明るい話がいいです。ちょっとした違いですが、こうすることで、親のイメージがよくなります。子どもも「お母さんと話しているだけで、元気になる」「お父さんと話すのは楽しい」と感じるはずです。子どもから話しかける頻度が増えたり、ただ話をしているだけで愛情不足も解消できたりするようになります。

●第2位 子どもの要求(甘え)をできる限り聞く
 前述したように、子どもは親に要求を聞いてもらうことで、愛情を感じます。そこで、子どもから出てきた要求にはできる限り応えてあげましょう。好きな料理を作る、行きたいところに連れていく、話を聞く、なんでもいいです。わざわざ自分のために時間を使ってくれたことに、愛情を感じるでしょう。

 もちろん、時間的にどうしても難しいこともあります。その場合は、代案を出すのがいいでしょう。たとえば、「お母さん、修学旅行の服を買いにつれてって」とお願いされたとします。どうしても忙しいなら「いいよ。ただ今週末は仕事が休めないから、来週の月曜でもいい?」という感じです。

●第1位 「しなさい言葉」をやめる
 「勉強しなさい」「早くお風呂に入りなさい」「靴はそろえて脱ぎなさい」こういった「しなさい言葉」は、一度言っただけで、子どもが愛情不足になることはありません。ただ、言いすぎると、子どもは「ウザい」と感じます。つねに自分の行動をコントロールしてくる親のことを、嫌いになってしまうのです。

 もちろん、勉強を頑張ったほうが選べる高校が増えますし、靴をそろえて脱いだほうが周りからの印象がよくなります。つまり親としては、子どものためを思って言っているので、愛情でしょう。ただ、子どもがその言葉を求めていない場合、愛情ではなく単なるおせっかいになります。すると、言えば言うほど、せっかく伝わっていた愛情が減ってしまうのです。

 お子さんが愛情不足になりかけている場合は、いったん「しなさい言葉」を使うのをやめるのがいいでしょう。愛情不足が解消し、関係がよくなってきた後で伝えたほうが、子どもも素直に聞いてくれます。

■忘れると愛情不足が解決しなくなる2つのポイント

 上記に関連して2つ注意があります。

① 迷傷法は叱る
 「しなさい言葉」をやめると書くと、子どもに何も言わなくなってしまう方がいます。これはこれで、いけません。なぜなら、何も言わないと善悪が付けられない人間になってしまうからです。たとえ愛情不足だったとしても、次の3つ(通称:迷傷法)だけはしっかり伝えてほしいと思います。

 1つ目は「人に迷惑をかけること」です。子どもが授業中にクラスでうるさくしている場合、勉強している子に迷惑をかけています。しっかりと注意しなければなりません。2つ目は「人を傷つけること」です。たとえば、いじめの加害者になっているなら、絶対に許してはいけません。3つ目は「法律やルールに違反すること」です。未成年なのにタバコを吸っているなら、きちんと叱らなければなりません。

 ただし、あまりに愛情不足が悪化した際に、子どもを注意すると暴れることがあります。この場合、対応を間違えると大きなけがをすることもあるでしょう。こういったときは必ず、警察、児童相談所、専門家など第三者の力を借りることが必要になります。1人で無理して対応し、大きなけがをしてからでは遅いです。

② 定期的に息抜きをする
 愛情不足を解消するためには、多少努力も必要です。子どもの要求に応えるのは時間がかかりますし、笑顔を作るのも意識しないといけないからです。その結果、親も精神的に疲れてきます。そこで、定期的に息抜きが必要になります。仕事帰りにちょっとしたスイーツを食べる、寝る前に小説を読む、友達と電話をする、ママ友とランチに行く、なんでもいいです。こういった、自分の心のメンテナンスをすることで、お子さんにも優しく接することができるようになります。

■「しなさい言葉」をやめ、要求に応えたら

 安田さん(仮名)は、母子家庭です。どうしても仕事が忙しく、子どもに接する時間がたりません。にもかかわらず、テスト前になると「勉強しなさい」と言いすぎてしまい、愛情不足になっていました。そんなとき、YouTubeで私のことを知ってくださったそうです。

 当時お子さんは、要求が増えている状態だったので、まずはそれにできる限り応えました。子どもが「旅行に行きたい」と言ったので、夏休みに仕事を調整して行きました。子どもと2人で行くのは、初めてだったそうです。また「宿題しなさい」と言いたい気持ちも、ぐっと我慢しました。その結果、愛情不足が解消し、子どものエネルギーが増えたのです。

すると、夏休みの宿題は子ども自ら終わらせたそうです。夏休み明けのテスト勉強もするようになり、定期テストの順位も上がりました。ひとり親家庭の場合、仕事、子育て、家事を両立しないといけません。なかなか子どもに向き合う時間も取れないでしょう。しかし、「しなさい言葉」を減らし、時間の許す範囲で子どもの要求(甘え)に応えれば、子どもは理解してくれます。

第1回:「親の愛情不足」感じる子に見えがちな3つの特徴(5月4日配信)

第2回:干渉しすぎる親に絶望した子に起こる3つの悲劇(5月11日配信)
第3回:子どもの成績を下げる親と上げる親「3つの違い」(5月18日配信)
第4回:「親の愛情不足」感じる子への絶対NGワード3つ(6月19日配信)

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最終更新:7/3(日) 17:01

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