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為替相場まとめ6月20日から6月24日の週

6/25 8:00 配信

みんかぶFX

 20日からの週は、ドル相場の方向性が錯そうした。ドル円は136円台後半まで一段高となる場面があった。日米金利差拡大が意識され、24年ぶりの円安・ドル高水準となった。しかし、週後半には134円台まで反落。パウエルFRB議長の議会証言で、米国経済の軟着陸は極めて困難との認識が示されたことが背景。米債利回りの低下とともにドル円も押し戻された。利上げと成長鈍化とのトレードオフについては欧州や英国でも問題視されてきている。特に、この週に発表された一連の欧州PMI速報値が製造業、非製造業ともに予想以上の落ち込みをみせたことがユーロ売り圧力となった。ただ、ドル売り圧力との綱引きでユーロドルは1.04台から1.06近辺での振幅が続いた。ポンドドルも1.21台半ばから1.23台前半で売買が交錯した。ドル円の反落に関しては、市場が政府・日銀の動向に神経質になっている面もあったようだ。中尾元財務官が介入の可能性を排除せずとの見方を示したことに円買い反応がみられた。週央以降はドル円とともにクロス円も軟調に推移している。


(20日)
 東京市場は、株安の動きが円買い圧力となった。週明けは朝方に135.44レベルまで上昇。先週末海外市場でつけた135.40付近の高値を更新した。しかし、買い先行で取引されていた日経平均がマイナスに転じ、さらに売りが強まったことがリスク警戒の動きにつながった。米株先物も一時マイナスに転じるなかで、ドル円は134.60台まで反落。午後には135円台を回復する場面があったが、135円付近では売りが控えていた。ユーロドルは堅調。朝方につけた1.0470台を安値に1.05台に乗せると1.0530台まで上昇。ユーロ円は141.20台で取引を開始した後、円売り優勢に142円台を回復。その後は141.50割れ水準まで反落も、午後には再び142.20付近へと上昇。

 ロンドン市場は、円売りが優勢に。このあとのNY市場がジューンティーンス(奴隷解放記念日)振替休日のため休場となる。主要経済統計発表や米債動向などの手がかりに欠けており、動きにくい状況のなか、欧州株や米株先物の堅調な動きがドル円、クロス円の下支えとなっている。ドル円はロンドン朝方に134.50付近まで軟化したあとは、134円台後半でじり高に。ユーロ円は141.50付近から142円台乗せへと反発しており、東京午後からは下に往って来いとなっている。ポンド円も164.50付近から165.40付近での振幅。ユーロ対ポンド相場は0.86挟みに高止まり。センテノ・ポルトガル中銀総裁は政策正常化は段階的に行うと述べた。カザークス・ラトビア中銀総裁は、市場のボラティリティーに冷静に対応するとした。ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は、政策当局は中期インフレ目標を重視し続ける必要とし、市場の断片化のリスクを指摘した。いずれもそれほどタカ派に傾いてはいない印象だった。マン英中銀委員は、「インフレを押し上げるポンド下落を食い止めるため、英中銀はより積極的に金利を引き上げる必要がある」と主張していた。

 NY市場は、ジューンティーンス(奴隷解放記念日)振替休日のため休場。

(21日)
 東京市場は、小動き。ドル円は135円をはさんだ狭いレンジ取引。134.90付近から135.20付近までの上下動。ダウ平均先物が堅調に推移したが、ドル円の反応は限定的だった。ユーロドルは1.05台前半で上に往って来い。朝方の1.0510前後から午前中に1.0540台へ。午後には再び1.0510台に。ユーロ円も142円台割れ水準から142.40台での上下動だった。豪ドルはロウ豪中銀総裁講演会の結果を受けて振幅。来年には物価が落ち着くとの見通しを示し、豪ドル売りが入った後、今後の追加利上げを示唆したことで豪ドル買いに。その後も振幅が目立つ中で何度か0.6980台を付けるなど、堅調な動きが見られたが、午後に入って売りが強まり0.6950近くまで。

 ロンドン市場は、ドル円が24年来の高値水準へ再び上昇。欧州株や米株先物・時間外取引が堅調に推移するなかで、序盤からリスク選好的な円安・ドル安の動きに。ドル円は135円付近から135.50近辺まで上昇。このところ上値を抑えていた135円台半ばだが、6月15日高値135.59レベルを上抜けると一気に135.97レベルまで上伸した。クロス円も堅調。ユーロ円は142円付近から143円台乗せ、ポンド円は165円台半ばから166円台後半へと上昇。ECB高官らが相次いで9月の0.50%ポイント利上げを示唆、英中銀チーフエコノミストが多少の成長を犠牲にしてでもインフレに対して追加利上げが必要との姿勢を示していた。ユーロドルは1.0510台から1.0580台まで上昇したあとは、ドル買いに押されて1.0550割れに。ポンドドルは1.2240台から1.2320台まで上昇したあとは、1.2270付近へと押し戻されている。ロンドン昼にかけてはドル買い圧力もみられている。米10年債利回りは3.30%付近まで一時上昇したあと、3.26%付近へと小戻ししている。

 NY市場ではドル円が24年ぶりに136円台に上昇。一時136.70付近まで上げ幅を拡大した。日銀の緩和継続による各国との金融格差拡大観測が引き続きドル円をサポートしている。日本も物価が上昇しているが、海外と比較すれば低水準に抑制されている。来年は世界的にリセッション(景気後退)に陥るとの観測も広まる中、日銀は当面動きづらいとの見方が出ていた。ドル相場の方は上げが一服しているものの、ドル高期待はなお根強い。米国ではガソリン税が一時的に停止される可能性があり、それはドルを下支えする可能性があるとの指摘があった。ユーロドルはNY時間に入ると伸び悩んでいる。1.05台半ばでの揉み合いから1.0520付近まで反落した。レーンECB理事はこの日の講演で、9月の利上げ幅はまだ決まっていないと発言。マイナス金利がもはや適切でないことは明確だが、景気が予想以上に減速すれば、金利の軌道もスローダウンすると語った。ポンドドルは1.23台が重くなり、1.22台後半から一時半ば割れまで反落。あすの英消費者物価指数の結果を見極めたいとのムードも。
  
(22日)
 東京市場は、調整含みの動き。ドル円は朝方に136.71レベルまで買われたが、東京勢の本格参加とともに行き過ぎた円安への警戒感もあって調整の動きが優勢に。136.00台まで反落する場面があった。ただ、大台は維持されて午後には136.40近くまで買い戻された。ユーロ円は朝方の144.02レベルを高値に、142円台まで反落。午後には142.90-143.20台での揉み合いと上値が重かった。米株先物・時間外取引が前日の上昇から反落したことが円買い圧力に。ユーロドルはじり安。1.0530付近から1.0490台割れまで反落した。ポンドドルも1.1280前後から1.2210台まで軟化した。注目の英物価統計は消費者物価指数前年比が9.1%と予想通り、小売物価、生産者物価はやや強めの結果だった。

 ロンドン市場では、ドル相場が振幅。朝方はドル買いが強まる場面があったが、その後はドル売り優勢に転じた。日本時間午後10時半から行われるパウエルFRB議長の議会証言を控えて、ドル相場が神経質になっている。序盤はポンドドルの下げがドル全般に買いにつながった面も。日本時間午後3時の英消費者物価指数は前年比が市場予想通りとなり、大幅利上げ期待が抑えられた。英債利回りが低下、10年債は2.65%から2.52%付近まで低下。ポンドドルは1.22台前半から1.2160付近まで下落。ユーロドルは1.0470台割れまで連れ安。ドル円は136円台前半から136.60超えへと上昇。その後はドル買いからドル売りに転じる。ドル円は135.80台まで反落。欧州株の下落を受けたリスク警戒の動きが重石となった。ポンドドルは下げ分を解消して1.2270台まで反発。ユーロ円は1.0520台まで上昇。

 NY市場では、ドル売りが優勢。パウエルFRB議長の上院での議会証言が行われた。議長は「インフレ2%への回帰に強力にコミット。米経済は非常に力強く、引き締め策への対処可能」などと、先日のFOMC後の会見と同様の内容を述べていた。また、「ソフトランディング達成は非常に困難」との見方を再度繰り返し、リセッション(景気後退)の可能性を事実上認めている。 きょうの議長の証言にドル高の反応を期待していた向きも多かったようだが、先日のFOMC以上にタカ派な発言は特にみられず。ドルは期待外れの戻り売りに押されたようだ。ドル円は一時135円台に下落も、136円台に戻した。ユーロドルは買い戻しが膨らんで1.05台前半から一時1.06台に上昇。その後は1.05台後半に落ち着いた。ポンドドルはNY時間にかけて1.22台半ばから1.23台まで一時買い戻された。その後は、1.22台後半での推移に。この日は英消費者物価指数が予想通りだったことが大幅利上げ観測を後退させてポンド売りを誘ったが、英国では今後に公共料金引き上げが予定されており、秋には11%超までインフレが進むとの見方もでていた。

(23日)
 東京市場では、ドル円が軟化した。前日NY終盤から東京早朝にかけて136.71レベルまで高値を伸ばしたドル円だが、朝方は136円台前半でのスタート。前日のパウエルFRB議長の議会証言で米国のリセッション懸念が強まったことが再認識され、ドル円は上値重く推移。日経平均は売りが先行。また、中尾元財務官が介入の可能性否定できないと発言したことなども、ドル売り円買いに寄与した。ドル円は一時135.10台まで下落した。午後には日経平均がプラスに転じ、ドル円も135円台半ばへと買い戻しの動きに。ユーロ円は144円ちょうど付近から一時142.80台まで下落も、曽於ン後は143円台を回復した。

 ロンドン市場は、ユーロが売られている。フランス、ドイツ、ユーロ圏など一連の6月PMI速報値がいずれも予想以上に低下したことに反応した。エネルギー・食料品価格の高騰、供給ボトルネックなどが背景として指摘された。一方で、英PMI速報値は製造業が低下したが、非製造業は前回の水準を維持した。ユーロは対ポンドでも売りが入っている。ユーロドルは1.05台後半から一時1.04台後半へ、ユーロ円は143円台半ばから一時142円台割れまで大きく下落した。ポンドドルも連れ安となったが、1.22台半ばから1.21台後半に下げたあとは1.22台を回復。ポンド円は166円台前半から一時165円台割れも、その後は165円台前半での揉み合いに。弱い景気指標を受けて欧州株は売りが先行したが、米株先物の回復とともに下げ渋り。英仏株価指数はプラス圏を回復している。ドル円は135円台で方向感に欠ける振幅。朝方に135.90付近まで買われたあとは135.20台まで軟化。東京市場からのレンジ内での上下動となっている。

 NY市場では、ドル円が下落した。米債利回りが急低下したことで、ドル円もロング勢の利益確定売りが強まった。135円台を割り込むと、ストップを巻き込んで一時134.25近辺まで下落。市場はすでにFRBの積極利上げの大半を織り込んでおり、関心はそれに伴うリセッション(景気後退)に移っているもよう。パウエルFRB議長は前日の議会証言で「経済の軟着陸は非常に難しい」と景気後退の可能性に言及していた。市場でも来年の景気後退入りの確率を30%以上で見始めている。ユーロドルはロンドン時間に一時1.04台後半まで下落したが、NY時間には1.05台半ばまで買い戻しが入った。その後は1.05台前半で売買が交錯している。欧州経済はインフレ高止まりと成長鈍化のスタグフレーションの可能性が指摘されている。ポンドドルもロンドン時間に1.21台まで下落したが、NY時間には1.22台を回復。1.23台手前で上値は抑えられ、方向感に欠ける上下動に。

(24日)
 東京市場は、リスク警戒の動きが一服。ドル円は米債利回りの上昇とともに一時135.20台まで買われたが、その後は上値を抑えられて134.50台まで反落。ただ、日経平均など株式市場が堅調で下押しも限定的だった。ユーロドルは朝方に1.0510付近まで軟化した後は買いが優勢に。午後には1.0547近辺まで高値を伸ばした。昨日は欧州PMIの弱さに大きく売りが出たが、1.04台では買いが出たこともあり、東京市場では買い戻しが目立った。ユーロ円は142円を挟んだ値動き。ドル売り優勢のなかで、クロス円は方向性に欠けた。

  ロンドン市場は、序盤に円高方向に振れたあとは、円安の動きに転じている。欧州株や米株先物・時間外取引が上げ幅を拡大する動きがドル円やクロス円の下支えとなっている。この日発表された6月のドイツIfo景況感指数は92.3と前回の93.0から悪化したが、特段のユーロ売り反応は見られなかった。むしろ、景気回復の鈍化が中銀の利上げペースを緩和させるとの期待もあるようだ。ビスコ伊中銀総裁は、イタリアの経済状況は悪化している、と述べている。序盤は円高・ドル高の動きで始まった。ドル円は134.35レベル、ユーロ円は141.40レベル、ポンド円は164.81レベルまで下押しされた。ユーロドルは1.0520近辺、ポンドドルは1.2240近辺まで下押しされた。しかし、その後は流れが反転している。ドル円は135円台を回復、ユーロ円は142.60レベル、ポンド円は166.24レベルに高値を更新。ユーロドルは一時1.0550台へと上昇、ポンドドルは1.23台に乗せてきている。ユーロポンドはやや下押しされている。5月の英小売売上高は前月比、前年比ともにマイナスとなったが、ポンド売り反応はほとんど見られなかった。

 NY市場はドル自体は戻り売りが優勢となったものの、円安が下値をサポートし、ドル円はしっかりとした値動きが続いた。きょうは米国債利回りの下げが一服しているが、今週は大きく流れを変え、前日の米10年債利回りは一時3.00%付近まで急低下した。それに伴ってドルは戻り売りを強め、ドル円も134円台に何度か下落したものの、135円台に買い戻される展開が続いている。

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最終更新:6/25(土) 8:00

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