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ディズニーが導入、1回2000円ファストパスの是非、ディズニープレミアアクセス効率的に使うには

6/25 12:01 配信

東洋経済オンライン

2022年5月19日、東京ディズニーランドとディズニーシーでは、有料のファストパス「ディズニー・プレミアアクセス」がスタートしました。
これにネット上では「助かる! 便利!」「いや金の国かよ!」といった賛否両論様々な意見が見られます。
『ひとりディズニー50の楽しみ方』の著者で東京ディズニーリゾートの裏技や雑学を紹介するブログ「TDRな生活」で、合計約4,500記事、約17年間更新し続けているみっこが、この新システムの懸念点、更にオリエンタルランドが考える今後の展開について触れていきたいと思います。

■選択肢が増えてありがたいサービス? 

 これまではディズニーに行っても人気アトラクションは長時間待ち。そしてそんなに並んだのに乗り物に乗っている時間は2~3分程度。家族サービスで頑張るパパや貴重なお休みのママにとって、金銭的にも体力的にも負担になります。

 そんな長い待ち時間を無くしてくれるサービスが「ディズニー・プレミアアクセス」です。

 これはアトラクションに少ない待ち時間で優先的に乗れる、これまでのファストパスが有料化されたもの。今まで通り並んで待つこともできますが、混雑日は2~3時間待ちになる可能性がある人気アトラクションに、1人2000円を払って早く乗れるというものです。購入すれば別ルートから案内され、一気に乗り場近くまでたどり着いてしまうことも。

 筆者も実際に2つのパークで使ってみましたが、確かにかなり早くアトラクションを体験できます。購入することで貴重な時間が他に使えるという、まさに「時間を買う」制度。何かと忙しい現代人にとっては非常にマッチしたシステムといえるでしょう。

 今回の新制度では建前上「ゲストの1日を過ごしやすくするため」としていますが、1人あたりの個人消費は上昇します。

 既に同様のシステムは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでも採用されていますが、あちらは入園前に事前に購入可能で、当日のプランも立てやすい特徴があります。

 対して東京ディズニーリゾートでは、「入園しないと購入できず、入園しないと現在どれくらい残っているのかもわからない」という不親切設計。

 しかも導入後、初の週末では、開園から2時間で売り切れてしまっています。これでは今までの早いもの勝ちを変わらないのでは……という疑問も。また、新型コロナウイルスによる休園などで導入までの準備期間はかなり取れたはずですが、この制度は公式発表から1週間後という非常に急な展開でスタートしました。もう少し使いやすくわかりやすい仕組みになっているともっと魅力的になると思います。改善の余地はまだまだありそうです。

■待ち時間の操作、発行枚数……全ては運営側の手の中

 同システムはゲストのスマートフォンに表示させる形式です。既に出来上がっていたシステムを有料化したものであり、新たな設備投資も不要と思われます。効果的かつ効率的に収益があげられる、「画期的なシステム」といえるでしょう。

 現場の人間も増やさず、現存の仕組みをうまく有料化したことで、原資をかけずに収益上昇が確実に見込める、企業としては理想の形。しかし、そうなってくると考えられるのは、 利益重視の姿勢が更に加速していくのではという懸念です。

 平たくいうならば、対象アトラクションを増やし、お金を払わず並んでいるゲストを待たせ、待ち時間をどんどん増やせば、 それだけ有料チケットが売れていく形になるのです。

 筆者の体感やTwitterのタイムラインに流れる皆さんの感想では、「アプリに表示されている待ち時間よりも、実際に並ぶ待ち時間のほうが短いのでは?」という話がよく聞かれるようになっています。待ち時間の表示が90分だったのにもかかわらず、実際には60分しか待たなかったというケースもあります。

 こうした新制度やパークの運営方法については、これまでも同業他社がいないため、「ゲスト不在で独自の考えで進んでいく」ということがよくいわれていました。

 同業他社としてユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどがありますが、単純な比較はできません。

 世界に展開する「ディズニーブランド」であるため、そう簡単にオリエンタルランドだけで決定できる権限がないこともありますが、ここ2~3年でエンターテイメント業界自体は復活してきているのに対し、東京ディズニーリゾートは「コロナを理由に新規イベントなどを抑制している」と感じざるをえません。

 しかし、現実的には「それでも多くの人が集まる東京ディズニーリゾート」。

 「夢」や「魔法」、そして「イマジネーション」という、それぞれのパークのコンセプトがあるように、収益「だけ」を求めるのではなく、これまでのように、そうした希望も与えてくれる場所であってほしいものですね。

 よく言われる「パークは永遠に完成しない」という言葉。これからも良い方向に常に変化していってほしいと、1ゲストとして強く思います。

■ディズニー・プレミアムアクセスを効率的に使うには? 

 しかしディズニー・プレミアアクセスは現状のパークでは効率的に遊ぶ有効的な手段であることに変わりはありません。

 この有料チケットは1人2000円。4人家族で行けば、アトラクションひとつスピーディーに乗るのに8000円かかります。これまでのファストパスは無料だったのですが……。

 もちろんチケット代や食事代、交通費やお土産代等でも相当の痛手。しかも、待てば乗れるパスポートを持っているのに、さらに有料チケットを買う……。普通に考えたらかなり厳しいもの。

 例えば週末に4人家族、日帰りで行った場合、特に贅沢をしなくても交通費抜きで5~6万円はかかります。家計に余裕があるならいいですが、普通に考えてこれにプラスで約1万円はなかなかキツイ……。

 そうです。近年のパークは「誰でも夢や魔法にかかれる」のではなく、「お金がないと楽しめないパーク」へと少しずつ変わっているのです。

 そんな有料チケットですが、近年流行りの「ひとりディズニー」であれば、自分ひとり分だけでいいので2000円で時間を買えるのはお得といえるかもしれません。

 そもそもひとりディズニーはディズニーを楽しむにはコスパのいい手段です。パークでやりたいことを100%自分の思うままできます。そのやりたいことの中に、ディズニー・プレミアムアクセス対象のアトラクションがある場合は、2,000円で他のやりたいことに時間をさくことができるので1日あたりの満足度は高くなるでしょう。

 ぜひこの機に一度、超効率に遊ぶディズニーリゾートを楽しむのもおすすめです。

東洋経済オンライン

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最終更新:6/25(土) 12:01

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