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株価指数先物 【週間展望】 ―世界景気のリセッション懸念がくすぶるなか、引き続きボラティリティの高い展開に

6/19 17:00 配信

株探ニュース

「世界景気のリセッション懸念がくすぶるなか、引き続きボラティリティの高い展開に」

 今週の日経225先物は、先週の大幅な下落に対する自律反発が意識されるが、各国・地域の金融引き締めにより世界景気のリセッション(景気後退)懸念がくすぶるなか、引き続きボラティリティの高い相場展開が見込まれる。

 先週は連日のギャップダウンによって6月10日の高値2万8350円から17日には2万5550円まで下落するなど、波乱の展開だった。5月半ばにつけた2万5480円をボトムにリバウンド基調を継続し、6月10日には3月末の戻り高値2万8350円にツラ合わせしたものの、わずか1週間でこの上昇分を帳消しにした。

 東証プライムの売買高は10~15日まで12億株台が継続し、16日には11億株台と薄商いの需給状況だった。ただし、一時5月の直近安値に迫った17日の売買高は18億株台に膨れており、ヘッジ売りとともにロング解消の動きが加速したと見られる。出来高を伴った下落に加えて、5月安値とのダブルボトム形成も意識され、いったんはリバウンドを狙ったロングの動きが想定されやすい。日銀の金融政策決定会合では現在の緩和政策の継続が示され、為替市場では1ドル=134円台後半と円安で推移しており、日米金利差を狙った海外勢による資金流入の思惑も高まりやすい状況にある。

 ただし、5月安値を明確に下回ってくる局面では、改めてショートを強めてくる可能性がある。相対的に底堅さの目立っていた東京市場だっただけに、5月安値を下回れば、次のターゲットは日経225先物で3月9日につけた安値の2万4340円となるだろう。

 17日の米国市場はNYダウが下落する一方、ナスダックとS&P500が上昇と、まちまちの展開だった。この日は株式先物取引、株価指数オプション取引、個別株先物取引、個別株オプション取引の4つの取引期限満了日が重なるクアドルプル・ウィッチングだったほか、19日に奴隷解放記念日(ジューンティーンス)の祝日を控え、SQに絡んだ需給のほかは様子見ムードの強い相場展開だったと見られる。

 週初の東京市場は米国休場の影響で海外勢のフローが限られるため、日経225先物は若干のリバウンドを想定しつつも2万6000円処での攻防になりそうだ。切り下がる5日移動平均線(2万6220円辺り)に上値を抑えられるチャート形状であり、週前半は権利行使価格の2万5750円~2万6250円辺りのレンジを想定。週半ば以降は、このレンジを放れることが見込まれる。上放れるようなら、ダブルボトム形成からリバウンド機運が高まるため、75日線が位置する2万6740円辺りをターゲットとしたロング。レンジを下放れるようだと、直近安値の2万5550円を巡る攻防を経て、3月安値を意識したショートスタンスに向わうといった、ボラティリティの高い状況となろう。

 米国では6月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で通常の3倍となる0.75%の利上げを決定。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は声明で7月の大幅利上げを示唆したほか、リセッションを招く可能性を実質的に認めている。インフレ抑制のためにはリセッションもやむを得ないとの姿勢を示したことで、7月も0.75%利上げに動くとの観測が高まろう。市場ではこれを織り込む形で、コンセンサスとしてはレンジ切り下がりによる3月安値をターゲットとしたショートに傾きそうである。

 週末のVIX指数は31.13に低下したものの、週を通じて概ね30.00台での推移となり、25日、75日線を上回っている。5月高値の36.64は捉えていないものの、祝日明け後の米国市場では22日、23日にパウエル議長が上下両院で経済情勢や金融政策を巡る半年に一度の証言を予定している。これがトリガーとなって方向性を強めてくる可能性はあるだろう。また、週末のNT倍率は先物中心で14.15倍に低下した。FOMC通過後のアク抜けによって一時14.29倍まで切り返す場面も見られたが、週末には75日線水準での攻防から同線を下回る格好だった。目先的には5月1日の13.98倍が意識されやすいため、下へのバイアスが強まる局面では、NTショートによるスプレッド狙いの動きも入りやすいだろう。

 6月第2週(6月6日-10日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週連続で買い越しており、買い越し額は6372億円(前週は6241億円の買い越し)だった。なお、現物は1823億円の買い越し(同410億円の売り越し)と3週ぶりの買い越しであり、先物は4548億円の買い越し(同6651億円の買い越し)と3週連続で買い越している。個人は現物と先物の合算で164億円の売り越しで、4週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で875億円の売り越しとなり、3週連続の売り越しだった。

 この週の日経平均株価は、週初から200日線をこなして続伸し、一気に2万8000円台を回復したものの、米国の弱さに引きずられ週末には再び2万7000円台に沈んだ。海外投資家は前週の6241億円に続いて大幅な買い越しとなっており、買い越し金額の累計は3週で約1兆5170億円に。ただし、CTA経由では週後半には売り越しに転じていたと見られるが、遅行する指標であるため、実際の売りは当該週には出ていなかったようである。

 経済スケジュールでは、20日に6月の月例経済報告、21日に米国5月中古住宅販売件数、22日にパウエルFRB議長の上院銀行委員会での証言、23日に米国6月製造業購買担当者景気指数(PMI)、米国1-3月期経常収支、パウエルFRB議長の下院金融委員会での証言、FRBによる銀行に対する年次ストレステストの結果発表、24日に5月全国消費者物価指数、米国5月新築住宅販売件数などが予定されている。


――プレイバック・マーケット――

●SQ値
01月限 日経225 28266.57  TOPIX  1988.69
02月限 日経225 27835.60  TOPIX  1965.67
03月限 日経225 25457.94  TOPIX  1808.03
04月限 日経225 27122.37  TOPIX  1904.02
05月限 日経225 25951.24  TOPIX  1838.12
06月限 日経225 28122.81  TOPIX  1955.38

◆日経225先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
22/09 06月17日  26210  26210  25550  25780  -650
22/09 06月16日  26270  26900  26140  26430  +150
22/09 06月15日  26540  26660  26230  26280  -380
22/09 06月14日  26860  26880  26290  26660  -180
22/09 06月13日  27670  27780  26840  26840  -1010

◇TOPIX先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
22/09 06月17日  1849.5  1851.0  1806.5  1821.5  -42.0
22/09 06月16日  1851.0  1890.0  1841.0  1863.5  +11.5
22/09 06月15日  1871.5  1876.0  1848.0  1852.0  -26.0
22/09 06月14日  1890.0  1892.5  1858.0  1878.0  -11.0
22/09 06月13日  1932.0  1941.5  1889.0  1889.0  -53.0

●シカゴ日経平均 円建て
          清算値  前日比
06月17日(09月限)  25930  +150
06月16日(09月限)  25600  -830
06月15日(09月限)  26510  +230
06月14日(09月限)  26420  -240
06月13日(09月限)  26375  -465
※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
        売り   前週末比   買い    前週末比
06月10日    2135億円  -346億円 1兆0271億円  -1039億円
06月03日    2481億円  -736億円 1兆1310億円  +2769億円
05月27日    3217億円  +108億円  8541億円  +1463億円
05月20日    3108億円  +261億円  7078億円  -63億円
05月13日    2847億円  +105億円  7141億円  +161億円
05月06日    2741億円  -107億円  6979億円  -314億円
04月28日    2849億円  +246億円  7294億円  -342億円
04月22日    2603億円  +53億円  7636億円  -332億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
        売り      前日比  買い       前日比
06月15日    6838万株   +254万株  3億4469万株   -640万株
06月14日    6584万株    +13万株  3億5110万株   -859万株
06月13日    6570万株   +1075万株  3億5969万株   +1510万株
06月10日    5494万株   -2894万株  3億4459万株   -3689万株
06月09日    8389万株   +353万株  3億8148万株   +2046万株
06月08日    8035万株   -286万株  3億6102万株   -2229万株
06月07日    8322万株   +1832万株  3億8331万株   +709万株
06月06日    6490万株   +245万株  3億7621万株   -1571万株
06月03日    6244万株   -458万株  3億9192万株   +1563万株
06月02日    6703万株    -93万株  3億7629万株   +564万株
06月01日    6797万株   -1629万株  3億7065万株   +952万株
05月31日    8426万株   +165万株  3億6113万株   +1463万株
05月30日    8261万株   -1485万株  3億4650万株   +3305万株
05月27日    9746万株    +35万株  3億1345万株   +3789万株
05月26日    9710万株   +1240万株  2億7555万株   +1087万株
05月25日    8470万株   -247万株  2億6468万株   +449万株
05月24日    8717万株   -157万株  2億6019万株   -250万株
05月23日    8874万株   -265万株  2億6269万株   +237万株

■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
【2022年】
1月14日  701億円
1月25日  701億円
2月14日  701億円
3月07日  701億円
4月07日  701億円
5月19日  701億円
6月13日  701億円
6月17日  701億円

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:6/19(日) 17:00

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