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「センスがいい人」は色の使い方にひと工夫ある!「色の教養」を身につければ仕事でも役に立つ

5/28 13:01 配信

東洋経済オンライン

「○○限定、○○カラー」と銘打った商品が売れやすいのは周知の事実だ。いつの頃からか、店頭には多くの「限定色」が並ぶようになった。と同時に、提供する側のコンセプトが不明瞭な「限定色」も散見されるようになったことを、私たちは無意識に感じているのではないだろうか? 
たとえば一時期、「女性をメインターゲットとする商品やサービスに使用する色はピンク系」と言われたことがあった。ある部分では真実かもしれないが、これを絶対法則のように勘違いしていると、必ずしも成功しない。ひと口にピンクと言っても、多種多様である。

今回は「クライアントの心に響く色」を提供するためのひとつの方法として、色に意味を持たせることの有用性を、新刊『毎日楽しい! 色の日めくり配色帖365』から紹介する。

■人の視覚は、驚くほど微妙な色の違いを識別する! 

 諸説が存在するが、人の視覚は条件が整っていれば約750万、通常の状態でも約180万にも及ぶ微妙な色の違いを識別する能力を持つとされる(参考:『”よい色”の科学』 近江源太郎著/日本規格協会より)。

 もちろん個人差もあると思われるが、たとえば、毎朝決まって顔を合わせる家族あるいは職場の同僚の顔色を見て「いつも通り元気そうだ」とか、「あれ? やけに青白いけど、調子が悪いのかな?」と感じるのだから、やはり微妙な色の違いをキャッチしていることは間違いない。

 そう考えると、「女性向け商品だから、とりあえずピンク」という考え方や、「今回は無難なブルー系でまとめる」という色の決め方はいささか乱暴であり、SNSで時々つぶやかれる「デザインは気に入ったけれど、色が微妙だったので買わなかった」という意見も、無視できないものとなる。

■選んだ色に「意味」を持たせ、背景の「ものがたり」を訴求する

 しかしどんなに気合いを入れて念入りに色を選定しても、万人の好みに合う色など見つかるはずがない。解決策のひとつとして有効なのは、選んだ色に明確な「意味」を持たせ、その色が持つバックグラウンドも含めてクライアントに訴求することだ。

 具体例を見てみよう。

・くすみピンク=英語圏の伝統色名「オールドローズ」
 女性のファッションカラーとして人気がある「くすみカラー」のピンクは、英語でオールドローズと呼ぶ。ヴィクトリア期のイギリスで人気を博した色であり、ここでのオールドは「古い」という意味でなく、「くすみのある」という意味だ。

 英語では、くすんだ色の形容詞としてオールドのほかにアンティークを用いることもある。くすみピンクというありきたりなカラーネームよりも、オールドローズまたはアンティークローズとするほうが、はるかに訴求力が高くなるはずだ。

・神秘性を訴求できる「ラピスラズリ」という色名
 この色を単に「濃い青」と言ってしまえば、それもそうだが、パワーストーンとしても名高いラピスラズリは、古くから宝石としてだけでなく、顔料としても使われてきた。一部の人々の間では「ラピス」と略して呼ばれるほど、浸透している色名でもある。神秘性やロマンを感じさせるのが、この色名の特徴と言える。

■色の名前には、その土地の気候風土・文化・歴史が反映されている! 
 「色の名前」とは、ある時代にある場所で、人々が必要としたために生まれたもの。色の由来を学ぶことは、その色が生まれた場所の文化や歴史を学ぶことにつながる。本書で取り上げた365色はいずれも「色名から話題が広がる」ことを考慮し、選定している。その一部を紹介しよう。

■「色」そのものに価値を見出そう

 私たちは朝から晩まで色に囲まれて生活をしているために、良かれ悪しかれ「目の前にある色」に対して鈍感になっている。

 その視点に立つならば、色の教養は身につけるのではなく、使いこなすものだ。

 ここまで見てきた通り、あらゆる色には人と同じように「名前の由来」や「歴史」がある。これをビジネスシーンで活用できる宝の山と考えると、色の見え方も変わってくるのではないだろうか。

東洋経済オンライン

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最終更新:5/28(土) 13:01

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