IDでもっと便利に新規取得

ログイン

週間為替展望(ポンド/加ドル)- BOC、0.50%の追加利上げ見込む

5/28 3:43 配信

トレーダーズ・ウェブ

◆ポンド、6月中旬のBOE会合控えて指標結果に一喜一憂する動き
◆BOE、追加利上げの先延ばし観測も浮上
◆加ドル、BOCの追加利上げと議事要旨に注目

予想レンジ
ポンド円 156.50-162.50円
加ドル円 98.00-102.00円

5月30日週の展望
 米長期金利の上昇が一巡し、米金融政策引き締めを背景としたドル高に調整が入っており、ポンドも対ドルで下げ渋っているが、英景気減速への懸念は根強く戻りは鈍い。英経済指標の結果に一喜一憂しながら、6月15-16日のイングランド銀行(BOE、英中銀)の金融政策会合までは、ポンドの上値の重い動きは続くと見込まれる。

 今週発表の英5月製造業PMIは54.6と21年1月以来の低水準となり、新規輸出受注が20年5月以来の大幅な低下となった。同サービス部門PMIは20年5月以来の低水準となる51.8と前月の58.9から大きく低下した。インフレが進行するなか、景気後退懸念が台頭していることを裏付ける内容となった。サービス業の弱さが目立ち、生活費高騰のなかで家計の実質所得が減少し、消費需要が弱まっていることがうかがえる。また、PMIから除外されている小売売上高と公共部門の活動がともに減少傾向にあり、市場では英4-6月期GDPは前期比-0.5%前後に落ち込むとの声も出ている。英エネルギー価格は10月には現水準から40%以上引き上げられると見込まれている。そのため、BOEはインフレ高と景気減速で難しい舵取りを迫れている。ピル委員は、「インフレ抑制のために追加の引き締めが必要となるも、早すぎる行動は英国を景気後退に追い込む危険性がある」と警告した。市場では6月会合で0.25%の追加利上げを行い、いったん利上げを停止するとの見方が少なくないが、一部では利上げを8月に先伸ばすのではないかとの思惑も浮上している。

 加ドルは、6月1日のカナダ中銀(BOC)の金融政策会合に注目。市場では4月会合に続いて0.50%の大幅利上げに踏み切り、政策金利を1.50%に切り上げることが織り込まれている。カナダの第1四半期の経済成長は力強く、第2四半期に入っても中国の景気減速懸念が高まり、ウクライナの厳しい情勢が続いているなかでもコロナ禍からの回復が続いている。消費者物価指数(CPI)は4月に前年比+6.8%と伸びが加速し、5月は一段の上昇が見込まれているなか、BOCの経済・インフレ見通しに注目。また、引き続きインフレとの戦いに強い意志を示すか、それとも最近の大幅利上げに対する経済の反応を見極めるために今後は引き締めペースをいったん緩めることになるのか、市場の目線は議事要旨に向けられている。また、原油相場は、中国経済に対する過度な警戒感が後退するなか、欧州でロシア産原油の禁輸措置に踏み切る可能性が高まっていることを支えに高値圏での推移が続くと見込まれている。引き続き加ドルの支援材料となりそうだ。

5月23日週の回顧
 米長期金利の上昇が一服するなか、全般、米金融政策引き締めを背景としたドル高に対するドルの調整売りが優勢となった。ポンドドルは上昇するも、弱い英PMIが重しとなり1.26ドル前半で伸び悩み。ドル/加ドルは1.28加ドルを挟んで小幅な上昇にとどまった。対円では株価の動向を眺めながら上下するも方向感は限定的。ポンド円は158円近辺で下げ渋り、加ドル円は100円前半で上値が抑えられた。(了)

トレーダーズ・ウェブ

関連ニュース

最終更新:5/28(土) 3:43

トレーダーズ・ウェブ

投資信託ランキング

Yahoo!ファイナンスから投資信託の取引が可能に

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング