大荒れ相場でも底値が堅い「大型高配当株」の中でも、株価が堅調で業績も好調なのは「双日」と「武田薬品工業」!
●配当利回り5.65%で株主還元を強化している「双日」や、
配当利回り4.77%で円安も有利に働く「武田薬品工業」に注目!
一般的に、高配当株は株価が下がると利回りの魅力が増し、買いが入りやすいことから「底値が堅い」と言われる。なかでも、時価総額の規模が大きい大型株なら、より一層安定感は増すだろう。
とはいえ、ロシアによるウクライナ侵攻や米国の利上げなどで、経済環境は激変。この状況でも安定配当を維持し、株価上昇が見込めるかどうかを見極めたうえで、投資をする必要がある。
そこで、今回は「時価総額1000億円以上」で「配当利回り3.5%以上」という条件を満たす「大型高配当株」に注目。さらに、米国の金利上昇などで波乱含みの日本株全体の動きとは連動性が低く、上昇基調にあるおすすめの2銘柄を、マーケットコメンテーターの岡村友哉さんに選んでもらった(※株価や配当利回りなどのデータは5月2日時点)。
一つ目のおすすめ銘柄は、配当利回り5.65%の双日(2768)だ。
双日は大手商社の一角。目下、石炭市況の上昇などで利益が急拡大。大幅増配で配当利回りは5%台になっている。中期経営計画でPBR1倍を目標に掲げており、株主還元を強化しているのも特長。PBR1倍となる株価3000円に到達するまで、下限配当を設定している(※「1株当たり年間配当÷株価(各年度の終値平均)」が4%になるように設定)。
続いて紹介するのは、配当利回り4.77%の武田薬品工業(4502)だ。
医薬品大手の武田薬品工業は、潰瘍性大腸炎薬「エンタイビオ」などの主力薬の販売が堅調で業績が伸びている。海外売上高比率が約8割と高く、円安による利益押し上げも。配当利回りも高く、機関投資家からの資金流入が続く。また、実質的に30年超も「非減配」の銘柄なので、安心して保有しやすい。
さて、ここまで配当利回りが高い大型株で、現在の経済環境が追い風となっている2銘柄を紹介した。ほかにも、金融系やエネルギー関連などの業種を中心に、この条件を満たす銘柄はいくつもあるので、探してみてほしい!
ダイヤモンド・ザイ
最終更新:5/27(金) 21:21
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