(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)のパネッタ理事は25日、ユーロ圏の景気見通しは「純資産購入の終了とその後の漸進的なマイナス金利からの脱却」を正当化すると述べた。
パネッタ理事は同日の講演で、「今はもう必要ない金融緩和の一部を解除することで、金融政策の正常化を継続できるだろう」との見方を示し、「マイナス金利はゆがみを示唆しかねず、それはインフレが過度に低くなる恐れがある時のみ必要かつ整合性がとれていた」と続けた。
さらに、「極めて強い不確実性」を踏まえれば、金融政策の正常化は「漸進的に」進めていく必要があると指摘。今後の対応について事前に具体的にコミットすることは、それを排除することと同じように「不必要であり、賢明ではないだろう」とも述べた。
また、市場が分断される事態に備えてECBは介入の用意を整えておくべきだが、正常化に伴うタントラム(かんしゃく)のリスクは避けるべきだとの考えを示した。
原題:ECB’s Panetta: Gradual Exit From Negative Rates Is Justified
(抜粋)
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最終更新:5/25(水) 18:07
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