(ブルームバーグ): ディーズ米国家経済会議(NEC)委員長は22日、米国がリセッション(景気後退)入りする可能性については明確な否定を避けつつ、米金融当局にはその責務を果たすための余裕が必要だと論じた。
ディーズ氏はこうしたアプローチについて、40年ぶりの大幅上昇となっている消費者物価の抑制を「最優先事項」にするというバイデン米大統領の約束を反映していると説明した。
ディーズ氏は「インフレ抑制の責務を米金融当局が遂行できるよう、われわれは米当局に余裕と独立性を与える必要がある」とCNNの番組で発言。米国の連邦債務を削減することも「経済における物価圧力の低下につながる」と述べた。
リセッションの可能性を排除するかとの質問に対しては、新型コロナウイルスの「デルタ」や「オミクロン」変異株感染拡大やロシアのウクライナ侵攻は、世界のコモディティー市場に影響を及ぼしたが、米国はインフレに対応する上で他国よりも好位置にあるとディーズ氏は説明。
「常にリスクはあるが、特に世界的な状況に目を向けると、米国の現状については非常に良い感触を得ている」と述べた。
原題:Biden Adviser Says Fed Needs Space to Do Inflation-Fighting Job(抜粋)
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最終更新:5/23(月) 1:49
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