前週(16-20日)のロシア株式市場は、RTS指数(ドル建て)の20日終値が前日比0.47%安の1239.83、前週比では13日終値比9.50%高となり、4週続伸した。
週明け16日の指数は反発して始まり、19日まで4営業日続伸した。
16日は、ルーブル高や、ブレント原油先物が1バレル=112.7ドルに上昇したことを受け、買い優勢となった。ただ、EU(欧州連合)の新しい対ロ制裁の実施懸念や、ドイツがロシア産原油の輸入を年末までに停止する方針を示したため、上値は重くなった。
17日は、EUの新たな6項目の対ロ制裁(ロシア産天然ガスの輸入禁止など)の実施をめぐり、EU外相会議で意見が一致しなかったことや原油先物価格が114ドルに上昇したことなどが買い材料となった。
18日は、西側諸国が対ロ制裁の実施で足踏みする中、携帯電話サービス提供大手モバイル・テレシステムズ(MTS)が好決算とともに、配当実施を決めたことで、同社と親会社の複合企業大手AFKシステマの株価が急騰。指数の上げを主導した。
19日は、ルーブル高の進行でロシア株も買われた。
週末20日は小反落。ルーブルが対ドルで急伸したため、行き過ぎたルーブル高が輸出を抑制するとの懸念が広がった。
今週(23-27日)のロシア市場は、引き続きロシアによるウクライナへの軍事侵攻や西側諸国の対ロ制裁による地政学リスク、原油・ガス相場などが焦点となる。このほか、原油価格に影響を与える24日のAPI(米石油協会)週間石油在庫統計や25日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。指数は1150-1350の値動きが予想される。
<関連銘柄>
WTI原油 <1671> 、ガス <1689> 、原油 <1690> 、
野村原油 <1699>
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モーニングスター
最終更新:5/23(月) 10:45
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