(ブルームバーグ): 20日の米株式市場で、農業機器メーカー最大手の米ディアが急落。一時11%を超える下げとなった。2-4月(第2四半期)の売上高が予想を下回ったほか、農業経営のコスト増加で機器への需要が落ち込んでいると明らかにしたことが嫌気された。
ロシアのウクライナ侵攻に関連した混乱も一因となり、燃料と肥料の価格が上昇。農家の利益の伸びを抑えているほか、新たな機器購入にも影響を及ぼしている。ディアは市場で強固な地位を保持しているが、米ウォルマートやターゲットに打撃を与えているコスト圧力を免れるというわけではない。
ウォルマートが通期利益見通し引き下げ、コスト上昇で-株価急落 (1)
ターゲット株が急落、通期利益予想の下方修正を嫌気-コスト増が重し
同社はサプライチェーン混乱の影響が続き、生産コストが上昇しているとも説明した。
第2四半期決算では、同社最大の事業部門である生産・精密農業の売上高が51億2000万ドル(約6550億円)と、市場予想の平均(58億9000万ドル)を下回った。
通期の純利益については70億-74億ドルとの見通しを示し、従来予想の67億-71億ドルから上方修正。アナリスト予想の平均(69億9000万ドル)を上回った。
ディア:通期純利益予想上方修正、市場予想上回る:スナップショット
原題:Deere Plunges With High Farming Costs Denting Gear Demand (1)(抜粋)
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最終更新:5/21(土) 0:41
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