(19日終値:20日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=127.63円(19日15時時点比▲0.98円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=135.35円(△0.48円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0604ドル(△0.0118ドル)
FTSE100種総合株価指数:7302.74(前営業日比▲135.35)
ドイツ株式指数(DAX):13882.30(▲125.46)
10年物英国債利回り:1.865%(横ばい)
10年物独国債利回り:0.949%(▲0.081%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月ユーロ圏経常収支(季調済) 16億ユーロの赤字 157億ユーロの黒字・改
3月ユーロ圏建設支出
前月比 0.0% 1.1%・改
前年比 3.3% 8.9%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは堅調。欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(4月14日分)で「一部メンバーは非常に緩和的な金融政策姿勢はもはやインフレ見通しと整合的ではないと指摘」「インフレを目標に戻すためのコストが著しく高くなるのを防ぐためにも、遅れることなく行動することが重要」との見解が示されると、ECBは7月にも利上げに踏み切るとの見方が強まり、ユーロ買いが優勢となった。
NYの取引時間帯に入ると、5月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や前週分の米新規失業保険申請件数、4月米景気先行指標総合指数、4月米中古住宅販売件数などが予想より弱い内容だったことが明らかになり、全般ドル売りが活発化。前日の高値1.0564ドルを上抜けると一時1.0607ドルまで上値を伸ばした。
・ドル円は頭が重かった。アジア時間に一時128.95円まで買い戻される場面もあったが、欧米市場に入ると徐々に弱含んだ。前日の米国株相場の急落や本日の欧州株相場の下落がリスク回避の円買いを誘った。米10年債利回りが一時2.77%台まで低下したこともドル売りを促し、22時30分前に一時127.03円と4月27日以来の安値を付けた。
・ユーロ円は下値が堅かった。欧州株相場の下落に伴うリスク・オフの円買い・ユーロ売りが先行すると一時133.93円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。ECB理事会議事要旨を手掛かりにユーロ買いが進んだ流れに沿って、一時135.39円付近まで反発した。NY市場ではダウ平均が急速に下げ渋り、ナスダック総合がプラス圏を回復したことで、リスク回避の巻き戻しが進んだ。
・南アフリカ準備銀行(SARB)はこの日開いた金融政策決定会合で、政策金利を4.25%から4.75%に引き上げることを決めたと発表。市場予想通りの結果となった。声明では今年のインフレ率見通しを前回の5.8%から5.9%に引き上げた一方、経済成長率見通しは前回の2.0%から1.7%に下方修正した。また、クガニャゴSARB総裁は会見で「インフレ率は目標レンジの中間値を大きく上回っており、第2四半期には目標レンジを突破すると予想」などと述べた。アジア時間に一時7.95円まで売られていたランド円は金利発表後8.07円近辺まで買い戻された。
・ロンドン株式相場は続落。前日の米国株の急落を受けて売りが先行したほか、高インフレによる英景気の減速を懸念した売りが継続した。HSBCやバークレイズなど金融株の下げが目立ったほか、BPやシェルなどエネルギー株に売りが集まった。
・フランクフルト株式相場は続落。ECBの大幅利上げ観測が高まる中、欧州景気の減速懸念から売りが優勢となった。個別ではドイツポスト(3.15%安)やドイツ証券取引所(3.08%安)、フレゼニウス(3.02%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。株安を受けた。
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最終更新:5/20(金) 3:25
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