NY時間の終盤に入って、ドル円は下値模索が続いており、128円割れを試す動きも見られている。米株式市場が下げを加速させており、ダウ平均の下げ幅は1000ドルを超えた。前日までの3日間の上げを帳消しにしている格好。市場は利上げによる景気の先行き不透明感を改めて強めており、一旦買い戻しを入れていた投資家からの見切り売りも活発に出ているようだ。
株式にらみになっているドル円も追随している格好だが、米国の広範囲で夏に停電のリスクがあると伝わったことも重石となっている。北米の五大湖から西海岸にかけての広大な地域で夏の停電リスクが高まっていると、北米電力安定供給審議会(NERC)が警告した。暑さや干ばつ、発電所の操業停止、サプライチェーンの問題で電力網に負担がかかっているという。
先週は米消費者物価指数(CPI)、本日は英消費者物価指数(CPI)が発表になっていたが、総合指数はインフレ急騰を示している。ただ、今年の第4四半期までにインフレは低下する可能性が高く、2023年までには中銀の目標を下回る可能性があるとの見方も出ている。最近の総合指数の急騰は、前年からのベース効果によるエネルギー価格の急騰によるもので、来年にはその影響は剥落し、インフレは落ち着いてくるという。
USD/JPY 128.14 EUR/USD 1.0480 GBP/USD 1.2360
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
みんかぶFX
最終更新:5/19(木) 3:28
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