(ブルームバーグ): 米政府は国家安全保障を脅かす製品の輸出制限規則に違反した企業に対し、罰則を強化する方針だ。バイデン政権高官が明らかにした。
変更される可能性が高い項目には、違反企業の罰金引き上げや違反容疑の早期開示のほか、裁判に至らない事案で企業が和解する際に規則違反の認識を高めることなどが含まれる。商務省産業安全保障局のアクセルロッド次官補が16日の講演で語った。
こうした動きの背景には、ロシアのウクライナ侵攻を受け、米国の政策において輸出管理の重要性がこれまで以上に高まっていることがある。今回の戦争前に米政府は、ロシアに対し軍事に必要な技術・資材を提供しない規則の合意に向けて同盟国と数カ月にわたり取り組んだ。
バイデン政権は前政権が導入した輸出管理を通じて中国への最新技術輸出も制限している。軍事や監視・人権侵害に利用されないようにするためだ。
アクセルロッド氏は講演で、検討されている変更は「高まりつつあるこれら国家的脅威から米国を守るとともに、規則に従わない者に責任を取らせることの両方が狙いになる」と説明した。
原題:US Plans to Boost Penalty on Russia, China Export Violations (1)(抜粋)
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最終更新:5/17(火) 8:58
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