IDでもっと便利に新規取得

ログイン

佐藤ママが「勉強をしなさい」と言わない深い理由 子どもに「学習の習慣」が身につく母親の口癖

5/17 11:01 配信

東洋経済オンライン

ついつい母親が子どもに言ってしまいがちな「勉強をしなさい」「今日はどこまでやったの」。親としては子どもに勉強をしてほしい一心で発したその言葉が、実は子どもを勉強から遠ざけたり、あるいは悪い勉強の仕方を身につけさせることになるかもしれない。3男1女を東大理三に合格させ『子育ては声かけが9割』の執筆者である佐藤亮子氏が、子どもが自然に勉強をはじめ、きちんと毎日計画的に進めていくようになる「お母さんの声かけ」について解説する。

■「勉強しなさい」より「勉強の時間ですよ」

 子どもが毎日自主的に勉強をしてくれればお母さんとしては助かりますが、なかなかそうはいかないご家庭も多いですよね。いつやるのかしらとハラハラしながら見守って、ついにはしびれを切らして「早く勉強しなさい!」「みんな勉強しているんだから、あなたもやりなさい」ときつく言ってしまう。子どもも言われて嫌々机に向かう。できればこういう状況にはしたくありませんね。子どもも心の中では「勉強しなくてはいけない」と思っています。でもやるのが億劫だと感じているのでしょう。

 私は、そもそも「勉強をする」「しない」という選択の余地をなくすことにしていました。毎日決まった時刻から勉強をはじめることによって勉強を習慣化するのです。「勉強をするのは当たり前」と思わせるためには、勉強を習慣化し、食事や歯磨きのように日常生活の中に組み入れることが大切です。

 何事もとりかかるときの心のハードルは高いですから、まずは否応なくはじめられるよう勉強開始の時刻を決めましょう。わが家では夕食を終えた夜7時30分から、きょうだい全員で一斉に勉強をはじめて、低年齢の子から順に終えるようにしました。

 私は、開始時刻になったらパチパチパチと手を叩きながら、「勉強の時間ですよー」と明るく言うことにしていました。毎日、同じ時刻に同じ声かけをすることがポイントです。「さぁ、はじめるよ」といった言葉でもいいですから、毎日淡々と同じ声かけではじめましょう。長々と言わず、シンプルな声かけにします。そうすることで勉強は「頑張ってやる」ものではなく「やって当たり前」のものと思わせるのです。

 また、勉強開始の時刻を親の都合で「今日は7時から」「今日は8時から」などとコロコロ変えていると習慣になりません。学校のチャイムと一緒で、勉強をはじめる時間は毎日必ず同じ時間にすることが習慣化のコツです。親も仕事や用事があり、毎日同じ時間に勉強をはじめることは大変ですが、子どもを最優先で考えてください。

 とりかかりが難しい子どものためにも、親が決めた時間に行動することが大事です。とくに9歳ぐらいまではまだ幼くて素直ですから、習慣化しやすいので、子どもが勉強するための環境を整えましょう。毎日の家庭学習が習慣になっていれば、その後大きくなってからも、勉強になかなかとりかかれないと悩まなくてすむと思います。

■勉強は量が多ければいいわけではない

 また、子どもにその日の家庭での勉強の進み具合を尋ねるとき、「今日は何時間勉強したの?」と勉強時間を気にしたり、「今日は何問解いたの?」「たくさんやれたの?」と進み具合を尋ねたりするお母さんも多いと思いますが、どちらの声かけもNGです。

 時間について尋ねるのがNGな理由は、勉強はかけた時間では判断できないからです。机の前に座っていても、集中できずに、ぼーっとしている時間があれば、それは勉強時間とは言えません。また、同じ1問を解くのにかかる時間が1分の子どももいれば、10分以上の子どももいるため、勉強時間=解いた問題数ではないからです。

 それでは、勉強した内容や量を聞けばいいのかといえば、それも違います。「毎日10問やろう」と決めても、計算問題と文章題では同じ1問を解くのにかかる時間が全然違います。だから、時間で区切って、その時間内にやれるだけやるのが勉強のコツだと思います。

 それに、子どもに「どこまで解いたの?」「たくさんやれたの?」と聞くと、できるだけたくさんやったほうがいいような感じがしてしまいますから、子どもはたくさんやろうとして、解き方が雑になります。勉強は解いた問題の数ではなく、いかに丁寧に深く考えたかが勝負になります。また、字も汚くなりますから、雑に書いた数字だと計算などを間違えやすくなります。

 そして最悪の場合には、早くたくさんやったことにするため、答えを見て写してしまうかもしれません。

 私が子どもたちにその日の勉強の進み具合を尋ねるときの言葉は、「今日の予定は全部終わったの?」でした。

 小学校中学年ぐらいまでは、子どもが自分1人で計画を立てるのは難しく大変ですから、お母さんが計画を立てるか、子どもと相談しながら一緒に立てるといいと思います。そして、子どもは予定表に書かれた勉強内容を日々やっていけばいい状態にしましょう。

 計画を立てて、それを毎日の習慣としているのであれば「今日の予定は終わったの?」が正しい声かけです。「どれだけやった?」と聞くのはナンセンスですね。

■勉強計画は親子で立てる

 親が計画を立てるためには、子どもの学習内容、宿題などを具体的に把握することが必要です。中には、「子どもが1人で計画を立てたほうが自立につながる。だから、子どもに自分で計画を立てさせるべき」という考えの人もいます。特にお父さんは「計画の立て方を学ばせよう」と考える傾向があります。よくある「お父さんアルアル」です。

 でも、小学生に計画を立てさせると、雑で楽なものか、やる気でギュウギュウに予定が詰まった計画になってしまいます。

 一方、親が立てると期待と欲で時間や量が多くなりがちです。だから、親子で相談しながら楽しく計画を立てて、「これでまず1週間頑張ってみようか」と声をかけるのがいいと思います。

 立てた計画に従って問題を解き、ゲームの敵を倒すような感覚で楽しくやれるといいですね。1週間やってみて、時間や量が適正かどうかをチェックして微調整します。予定を詰め込みすぎてうまくやれなかったときには、「やっぱり、この予定じゃ疲れるよね~」と言って、その後は量を減らせばいいのです。逆に、余力があれば、もっと時間や量を増やしましょう。

 このように親子で計画を立てて、実際にやってみて、微調整することは、親にとっても子にとってもいい経験になります。

東洋経済オンライン

関連ニュース

最終更新:5/17(火) 11:01

東洋経済オンライン

投資信託ランキング

Yahoo!ファイナンスから投資信託の取引が可能に

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング