今晩のNY市場は4月小売売上高と小売り株の決算に注目。昨日は原油高を好感したエネルギー株や、ヘルスケア、生活必需品などのディフェンシブ株が上昇した一方、一般消費財、ITなどのグロース株が幅広く下落した。5月NY連銀製造業業況指数が予想に反してマイナスとなったことも景気後退懸念を強めた。 先週に21年ぶりとなる7週続落を記録したダウ平均は26ドル高と小幅に上昇したものの、先週末に3.8%高となったナスダック総合は1.2%安と反落した。今晩の取引では足もとの米景気動向をにらんで寄り前に発表される米4月小売売上高などの経済指標とウォルマート、ホーム・デポなどの決算発表に注目が集まる。4月の小売売上高は前月比+0.9%と3月分改定値の+0.7%を上回る伸びが見込まれている。予想や前月分を下回る弱い結果となれば景気後退懸念が一段と強まることに要警戒か。
今晩の米経済指標・イベントは4月小売売上高のほか、4月鉱工業生産、5月NAHB住宅市場指数 など。企業決算は寄り前にウォルマート、ホーム・デポ、引け後にキーサイト・テクノロジーズが発表予定。(執筆:5月17日、14:00)
トレーダーズ・ウェブ
最終更新:5/17(火) 20:59
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