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米ドル/円の128円台後半は絶好の買い場、129円台前半から買い下がりたい。ただし、さらなる円安には新しい材料が必要か

5/14 16:06 配信

ザイFX!

現在は米金利相場。米金利が上がらないとと、米ドル/円もなかなか上がらなくなってしまう
 ここ2週間ほど、金融市場、為替市場の雰囲気が少し変わってきています。いくつかご紹介していきたいと思います。

 まず、最初に5月11日(水)に発表された米国のCPI(消費者物価指数)4月分から見ていきましょう。

 事前の市場予想は前年比で8.1%の上昇でしたが、結果は8.3%の上昇と予想を上回りました。

 数字が出た当初は、米10年債利回り(米長期金利)も上昇し、米ドル/円も一時130.81円まで上昇しました。

 しかし、その時間は極めて短時間で、すぐに市場は反転、米10年債利回りは結局、前日比マイナスという結果となり、米ドル/円も一時129.45円まで下落しました。

 米2年債利回りや米3年債利回りはやや上昇しましたので、いわゆる米金利のフラットニングが起きたということです。

 あの米CPIの結果でフラットニングするというのが、どうもしっくりこないのですが、現在は米金利相場ですので、米金利市場がこういう反応をすると、米ドル/円もなかなか上がらなくなってしまいます。

 米短期金利の先物市場を見ると、6月の0.5%の利上げ、7月の0.5%の利上げ以上を織り込んでいましたので、米CPIのこの程度の結果では、FRB(米連邦準備制度理事会)がさらに利上げを加速するという期待が持てないということで、こういう反応になったと考えるしかなさそうです。

米ドル/円はしばらくレンジの中で推移するようになる可能性が高くなってきた
 ここ2週間ほどの米ドル/円の動きを見てみると、131円台を2回トライしたものの、抜けきれませんでした。

 そして、128円台から130円台のレンジに入り込んでいます。

 東京市場では、日本の実需の米ドル買いが下に下がると湧いて出てきます。

 そういう意味では、相場が転換して大きく崩れるような事態は起きないと思います。

 ただ、彼らも追いかけて買ってはきません。押し目を待って買ってきます。

 ですから、米ドル/円の下値はしっかりしていますが、押し上げていく程の勢いはないということになります。

 米ドル/円はしばらくレンジの中で推移するようになる可能性が高くなってきたと考えています。

クロス円のなかでもオセアニア通貨と英ポンドの下落が目立つ理由は? 
 続いて、2つ目はクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)が弱いことです。

 こうした傾向はクロス円全体に起きていますが、特にオセアニア通貨と英ポンドの下落が目立ちます。

 英ポンドに関して、色々原因はあると思いますが、特にベイリーBOE(イングランド銀行[英国の中央銀行])総裁がMPC(英金融政策委員会)後の会見で「インフレ率は短期的には目標を大きく上回り、その後目標を下回る」「BOEの保有する国債の積極的な売却を行うかどうかは決定していない」「我々はもっと金利を上げるべきだと考える人に同意しない」などと発言。

 追加の利上げにやや消極的だったことも大きく影響しています。

 また、オセアニア通貨ですが、この通貨はもともと、米国の利上げに弱いという性格を持っています。

 豪州もニュージーランドも利上げを実施しているのですが、米国の利上げのペースがより速いために、どうしても売り圧力が掛かってしまいます。

 対米ドルで下落した影響で、対円でも下落傾向となっているということです。

米ドル/円を押し目買い。128円台後半は絶好の買い場
 日銀は、今後も現在の金融緩和を継続していくことを宣言しています。

 そういう意味では、円高に向かう理由は見つかりません。

 ただし、日本だけが他の国と違い、金融緩和を続けることを市場は織り込んでしまっています。

 ここから、さらに円安に向かうには、何か新しい材料が必要になってきそうです。

 もっとも効果があるのは、米10年債利回りが上昇することなのですが、米CPIへの反応を見ている限り、なかなか難しいかもしれません。

 以上を踏まえた上で、トレード方針としては、米ドル/円の押し目買いを狙っていきたいと思います。

 128円台後半は絶好の買い場です。その手前の129円台前半から買い下がっていきたいと思います。

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最終更新:5/14(土) 16:06

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