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米11月雇用統計、非農業部門雇用者数は前月比21万人増―市場予想大幅に下回る

12/6 9:24 配信

モーニングスター

<チェックポイント>
●非農業部門雇用者数は、小売業と自動車・同部品製造業が前月比減
 
●失業率は4.2%―5カ月連続で低下、市場予想下回る
 
●平均時給、前年比4.8%増、前月比で8カ月連続増加
 
 
 
 
 米労働省が3日発表した11月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比21万人増と、10月の54万6000人増や市場予想の55万人増の半分以下となり、20年12月(30万6000人減)以来、11カ月ぶりの低い伸びとなった。
 
 市場では、深刻な労働者不足にもかかわらず、非農業部門雇用者数が小幅増加にとどまったことに困惑している。10月はデルタ株感染者数が小康化したものの、11月に再拡大に転じたことや、半導体不足などサプライチェーンのボトルネック(制約による品不足)による自動車の減産が影響した。
 
 セクター別では、小売業(前月比2万400人減)と自動車・同部品製造業(同1万100人減)が、いずれも10月の増加から減少に転じた。レジャー・接客業(同2万3000人増)や専門・ビジネスサービス業(同1万7500人増)が10月の急増から鈍化した。
 
 非農業部門雇用者数の内訳は、民間部門が前月比23万5000人増と、10月の同62万8000人増(改定前60万4000人増)から大きく落ち込んだ。他方、政府部門も2万5000人減と、10月の8万2000人減(改定前7万3000人減)に続いて4カ月連続で減少し、雇用全体の伸びを押し下げた。学校再開(8月)で大きく伸びた教職員やスクールバスの運転手、食堂スタッフなどの採用が一段落しているためだ。
 
 過去3カ月間(9-11月)の月平均の雇用者数の伸びは37万8000人増となり、8月時点の84万5000人増、9月時点の65万1000人増、10月時点の46万9000人増と、月を追うごとに伸びが鈍化した。
 
 デルタ株感染拡大による事業所の休業や廃業で、労働時間の短縮や全く働けなかった雇用者数は360万人と、10月の380万人を下回り、9月の500万人、8月の560万人に比べ、減少傾向にある。
 
 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の雇用者数(事業所統計ベース)は20年2月時点で約1億5250万人だった。これに対し、11月現在の雇用者数は1億4861万人で、389万人足りていない。
 
 一方、失業率は4.2%と、10月の4.6%から急低下し5カ月連続の低下。市場予想4.5%に対しても下回った。
 
 労働市場への参加の程度を示す労働参加率(軍人を除く16歳以上の総人口で労働力人口を割ったもの)も61.8%と、10月の61.6%をやや上回った。ただ、パンデミックが始まったばかりの20年3月の62.6%やパンデミック前の19年12月の63.3%を下回っており、労働者の雇用市場への参加が依然として弱い。
 
 失業者数のうち、全体の11.6%に相当する80万1000人(10月は14.2%相当の105万6000人)がデルタ株感染拡大を受けた経済活動の自粛によって発生した「一時帰休による失業者」に分類された。11月はデルタ株感染者数が一時的に再拡大したが、労働者不足を反映し、一時帰休者数は前月比25万5000人減(10月は6万8000人減)と、3カ月連続減した。
 
 一時帰休による失業者は20年4月の1804万7000人(失業者全体の78%)をピークに、19カ月経過した11月時点では80万1000人に減少している。この差、つまり、19カ月間で約1724万6000人が職場復帰した。
 
 FRB(米連邦準備制度理事会)が重視している27週間以上の長期失業者数の割合は32.1%(219万人)と、10月の31.6%を上回り、5カ月ぶりに上昇した。パンデミック前の20年1-2月の20%弱を上回り、高水準となっている。
 
 賃金(平均時給)の伸びは雇用需要の拡大と労働者不足を反映し、前月比0.3%(8セント)増の31.03ドルとなった。市場予想の0.4%増を下回ったものの、4月以降8カ月連続の増加となった。前年比は4.8%増と、22年2月(5.2%増)以来9カ月ぶりの高い伸びとなっている。
 
<関連銘柄>
 NASD投信 <1545> 、NYダウ投信 <1546> 、上場米国 <1547>
 SPD500 <1557> 、NYダウ <1679> 、NYダウブル <2040>
 NYダウベア <2041>
 
(イメージ写真提供:123RF)
 

モーニングスター

最終更新:12/6(月) 9:24

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