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パウエル証言でドルに買い戻しが強まる タカ派にシフトした印象=NY為替概況

12/1 6:57 配信

みんかぶFX

 きょうのNY為替市場はドルの買い戻しが強まり、ドル円も買い戻しが膨らんだ。前日はひとまず落ち着いていたが、きょの市場はオミクロン株への警戒感が再び強まっている。モデルナ <MRNA> のバンセルCEOがメディアとのインタビューで、「オミクロンに既存のワクチンの効果は薄い」との発言をきっかけに、市場にはリスク回避の雰囲気が再び広がった。

 序盤のドル円は戻り売りが強まり、112円台半ばまで下落する場面も見られた。しかし、パウエルFRB議長の議会証言が伝わると雰囲気は一変。議長は「インフレに関する『一過性』の表現を止める時が来た。数カ月早い資産購入ペース縮小終了の検討は可能で、次回FOMCで協議する」と述べた。オミクロン株への警戒感で議長も慎重姿勢を堅持するかにも思われたが、意外にもタカ派にシフトした印象が強い。

 ドル円は一気に買い戻しが強まり、113.70円近辺まで急上昇した。本日の21日線が114円ちょうど付近に来ているが、その水準には慎重なようで、その後は113円ちょうど付近に値を落としている。パウエル証言を受けて米株が大幅安となっており、後半のドルは伸び悩む動きを強めた。

 ユーロドルは1.13ドル台後半まで上昇していたが、パウエル議長の証言を受けて一気に1.12ドル台に一時下落。きょうはロンドン時間に11月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が発表になっていた。予想以上に急上昇し、総合指数で前年比4.9%、コア指数で2.6%まで上昇している。前日はドイツ消費者物価指数(HICP)が発表されていたが、92年以来の最高水準となっていた。ただ、後半は1.13ドル台半ばまで戻す展開。

 きょうのインフレ指標を受けて一部からは、ユーロ圏のインフレは来年も大半の期間で、ECBの目標である中期的2%を遥かに上回って推移することが予想される。これからすると、ECBが量的緩和(QE)プログラムを継続し、2023年以降までの利上げ延期を正当化することはさらに困難なるという。

 ポンドドルも一時1.33ドル台半ばまで買い戻されていたが、パウエル議長の証言を受けて売りが強まり、1.32ドルを瞬間的に割り込む場面も見られた。ただ、終盤には1.33ドル台に戻している。

 市場からは、英経済の先行きに慎重な見方も出始めている。オミクロンへの懸念で英政府は、すべての成人にブースター接種を開始する意向を表明しており、海外旅行に対する制限に続く動き。市場からは、12月16日の英中銀金融政策委員会(MPC)が接近するにつれて、英国での感染の悪化がリスクに敏感なポンドに下押し圧力をかける可能性があるとの指摘も聞かれる。また、英中銀の12月利上げに対する市場の期待も徐々に後退する可能性もあるという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

みんかぶFX

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最終更新:12/1(水) 6:57

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