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メルトアップの米株、下落の余地大か-新変異株でコロナ懸念持続なら

11/28 17:20 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 2020年3月に米株式相場が初めて新型コロナウイルス感染流行で激しく急落したのは、感染が広がる前に市場に蓄積されていたフロス(泡)が一因だった。最近新たに見つかった変異株への懸念に立ち向かうトレーダーにとって違いはあるものの、同じ側面も多い。

類似性で最も重要なのは、堅調な経済データや力強い企業収益、米金融当局の緩和政策の中で投資家の間に広がる安心感だ。アマチュアの個人投資家からプロのマネーマネジャーまで、株式のポジショニングは強気水準にある。

バリュエーション(株価評価)の観点では、米株式市場は20年の相場転換の時よりも著しく高い水準にある。S&P500種株価指数の現在の株価収益率(PER)は2年近く前の水準より約2ポイント高い。アフリカで出現したばかりの新たな変異株による経済や政策への影響を予測するのは時期尚早だが、その感染の広がりを巡る不透明感でS&P500種は26日に2.3%下落した。

ブルーベイ・アセット・マネジメントのチーフ投資ストラテジスト、デービッド・ライリー氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「市場は基本的に、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)を過ぎた事と受け止めていた」と指摘。「パンデミックから(特定地域での発生を指す)エンデミックに移行してコロナとの共生を学び、マクロ経済や市場への影響はかなり限定的で、時間の経過とともに薄れるという想定に対し、この歓迎されざるニュースは異議を唱えた」との見方を示した。

確かにウォール街のストラテジストは向こう1年の株式投資見通しで、新型コロナをほとんど脅威として挙げていなかった。バンク・オブ・アメリカ(BofA)の最新調査でファンドマネジャーが挙げたテールリスクの上位にはインフレと中央銀行による利上げ、中国の経済成長失速、資産バブルが並び、コロナはそれらに次ぐ5番目にすぎなかった。

米国や香港がアフリカ南部諸国からの渡航制限を強化したのを受け、26日に株式相場は世界的に急落。S&P500種は2月以来の大幅安を演じた。

フィデリティ・インターナショナルのグローバル・マクロ・エコノミスト、アンナ・ストゥプニツカ氏は、新たな変異株にワクチンが効きかない恐れがあるとの懸念や新型コロナ感染対策の行動制限拡大を受け、投資家は強気スタンスの再考を余儀なくされかねないと指摘。「マクロ経済と市場の短期的見通しを一変させる可能性があり、そのように扱われるべきだ。市場は浮かれ気分になりがちなホリデーシーズンに、投資家の期待よりも変動が激しくなるかもしれない」と付け加えた。

原題:

Melt-Up Markets Have a Lot to Unwind Should Covid Scare Stick(抜粋)

(c)2021 Bloomberg L.P.

Bloomberg

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最終更新:11/28(日) 17:20

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