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為替相場まとめ11月22日から11月26日の週

11/27 8:00 配信

みんかぶFX

 22日からの週は、ドル相場が振幅した。米インフレ高進がドル高圧力となるなかで、市場は次期FRB議長人事に注目した。事前の報道ではパウエル議長とブレイナード理事の一騎打ちとなっていた。週明けにはパウエル議長の続投が報じられ、ブレイナード理事は副議長に就任することとなった。市場は、既定路線の早期利上げシナリオを確信し、ドル買いを強めた。米新規失業保険申請件数が20万人を下回るなど、一連の米経済指標はドル買いの流れを阻害せず。FOMC議事録には反応薄だった。さらに、ドイツでのコロナ感染状況が悪化、制限措置の厳格化が必要とのメルケル独首相発言がユーロドル相場を圧迫した。先週末のオーストリアでのロックダウン導入報道とともに欧州経済への不透明感が重石となった。ポンドに関してもハスケル英中銀委員の慎重な姿勢がポンドドルの下げを助長。トルコリラが暴落する場面もあった。日本の勤労感謝の日や米国の感謝祭での休場は市場流動性を枯渇させた面があった。ドル指数は年初来高値を更新した。しかし、週末にかけてはリスク回避の動きへと変化。南アフリカ発の新たな変異株の報道が市場に不安感を広げ、リスク回避の円買い圧力につながった。ドル円は113円台後半から115円台半ばまで上昇したあと、再び113円台へと振幅。ユーロドルは1.12台後半から一時1.11台後半まで下押しされたあと1.12台後半へと戻した。ポンドドルは1.34台から1.32台割れへ、その後は1.33台前半に戻した。豪ドル/ドルは0.72台から0.71台前半へと下落、反発力は弱かった。ドル指数は上昇幅をやや縮小、不透明感が広がる週末となった。週末にかけて円買いの動きがさらに強まり、NY市場で113.05レベルを付けるなど、一気にリスク警戒の動きが広がった。



(22日)
 東京市場で、ドル円は底堅く推移。先週末はオーストリアでのロックダウン再開報道をきっかにリスク回避の動きが強まり、113.50台まで一時下落。その後は下げ渋りも114円台では上値が重く、114円割れで週末を迎えていた。週明けの東京市場では、再び買い戻しの動きがみられ、114.20付近まで上昇。欧州の新型コロナウイルスの感染拡大に対するリスク警戒の動きは継続も、アジア株が比較的堅調で、一時売りが目立った日経平均もプラス圏を回復して取引を終了。上海株の上昇なども見られ、リスク回避の円買いの動きが落ち着いたことを反映したようだ。ユーロドルは1.12台後半での揉み合い。ユーロ円は128円台後半での推移が続いた。

 ロンドン市場では、先週末のリスク回避の動きは一服。円買いやドル買いの動きにやや調整が入っている。しかし、メルケル独首相は「新型コロナをめぐる状況は劇的だ、制限措置の厳格化が必要、ドイツのコロナ感染状況はこれまでで最悪」と発言しており、今後の情勢には不透明感が残っている。独連銀は、ドイツのGDPは第4四半期に失速する見込み、としている。ドル円は114円台前半での揉み合い。ほとんどの時間、114.10-20レベルでの推移。ユーロドルは1.1290近辺まで小高く推移したあとは、メルケル発言を受けて1.1260台まで小反落。ただ、ロンドン朝方の安値1.1260レベルには届かず。ユーロ円も128.60-90付近での取引に終始。ポンドドルは1.3420-50のレンジで、ポンド円は153.20-60レンジで下に往って来いの動きにとどまっている。あすに東京市場の「勤労感謝の日」休場、25日に米市場の「感謝祭」休場を控えて、動きにくい週明け相場になっている。

 NY市場では、ドル買いが強まった。バイデン大統領がパウエル議長の続投を決定したことがきっかけ。対抗馬だったブレイナードFRB理事は副議長に指名されるようだ。一時はブレイナード理事が有力とも伝わり、同理事であれば、パウエル議長よりもハト派との見方が多かったが、パウエル議長の続投により、FRBの正常化への方向感はこれまで通りということで、為替市場はドル高の反応を見せたもよう。ドル円は114円台前半から一気に115円手前まで上昇。ユーロドルは1.1230付近まで一時下落、年初来安値を更新。欧州の感染拡大への懸念がユーロを圧迫した面も。ポンドドルは1.33台に下落。押し目買いも出るようだが、先週後半からの下落で今月安値1.33ドル台半ばの水準を視野に入れている。英中銀が今月初めに市場の利上げ期待に逆らった後、ポンドに対する投機筋のショートポジションは急増した。しかし、その後の英雇用統計や消費者物価、小売売上高といった堅調な英経済指標で、市場は12月利上げへの期待を再び高めている状況。

(23日)
東京市場は、勤労感謝の日の祝日のため休場。アジア市場で、ドル円は高値を115.14レベルまで伸ばしている。朝方には、114.74レベルまで小反落したが、日本時間午前11時台に一気に115円台に乗せた。ドル円の上昇が主導する形となり、クロス円も同時に上昇した。ユーロ円は129.39レベル、ポンド円は154.22レベル、豪ドル円は83.23レベルまで高値を伸ばした。その後は、ドル高の動きが再燃してきており、ポンドドルが1.3380台へ、豪ドル/ドルが0.7210台へと安値を広げている。クロス円は上昇一服に。豪ドル円は83円付近へと反落し、序盤の上昇をほぼ解消。ドル円は引き続き115.10付近に高止まり。

 ロンドン市場では、ドル円が神経質に振幅。ロンドン朝方に一気に急落、一時114.49レベルまで反落した。米債利回りの上昇一服や米株先物の下落などに反応。東京勢不在とロンドン勢の本格参加の狭間のタイミングでかなり流動性が枯渇していたもよう。その後は米債利回りが再び上昇し、ドル買いの動きが再開。ドル円は115円付近へ戻した。ユーロドルは1.1230-40レベルでの揉み合いから一時1.1275レベルまで反発。その後は1.1250付近へと上値が重くなっている。ポンドドルはロンドン序盤に1.3409レベルまで反発したが、対ユーロでの売り圧力が強く、1.3360付近へと一段安になっている。一連の英欧PMI速報値は、欧州が予想外の回復を見せる一方で、英国では製造業は回復も、非製造業は悪化とまちまちだった。シュナーベルECB理事が、「インフレのリスクは上方向に傾いている」「PEPP購入が来年3月に終了する計画は引き続き妥当だ」と発言。一方、ハスケル英中銀委員は「インフレの大半は一時的とみている」「回復が確かなものとなるまで、金利正常化は待つべき」とやや慎重姿勢だった。

 NY市場で、ドル円は115円台で推移した。ロンドン午前に114円台に伸び並んだものの、NY時間に入って115円台を回復。米株式市場でIT・ハイテク株に急速に売りが強まりドル円も上値を止められていたが、下押すこともなく大台を維持した。ドルは14カ月ぶりの高値水準に上昇しており、短期金融市場では来年6月の0.25%の利上げを織り込み始めている。先週よりも更に前倒しして来ているようだ。また、来年末までにさらに2回の利上げの可能性まで見ているようだ。ユーロドルは上値を抑えられて1.12台半ばでの推移。パウエルFRB議長の再指名に伴うドル買いと、前日のメルケル独首相の感染再拡大に対する厳しいコメントがユーロを圧迫し、ユーロドルは二重の逆風にさらされている格好。ポンドドルは売りが目立ち、対ドルで一時1.33台半ばまで下落。対ユーロでもポンドは軟調。先週の英雇用統計から始まる、一連の英経済指標の強さに市場からは12月利上げへの期待も高まっているが、この日のハスケル英中銀委員の発言からは、その可能性は低いようにも思われる。同委員は「回復が確かなものとなるまで、金利正常化は待つべき」との認識を示していた。

(24日)
 東京市場で、ドル円は高値を更新後に調整が入った。115.10台で東京朝を迎えると、午前中には115.24レベルまで高値を更新した。その後は、米株先物が時間外取引で下落、日経平均も大きく値を落とすなどリスク警戒の円買いに押された。午後には115円台割れに。ユーロドルはドル買いの動きが先行して1.1233レベルまで軟化したあと、やや買い戻された。NZ中銀は0.25%幅での利上げを発表。市場の一部では0.50%幅の利上げを期待してきたこともあって、NZドル売りの反応が広がった。対ドルでは0.6960付近から0.6910台へ下落後、午後には0.6895近辺まで一段安に。対円でも80円台を割り込んで、79.25近辺まで下落した。昨日に対ドルで約18%の暴落となったトルコリラは、引き続き不安定な動きに。

 ロンドン市場では、根強いドル買い圧力が継続。特にユーロ売りが目立っている。11月の独Ifo景況感指数が96.5と予想を下回る結果となり、5カ月連続の低下となった。また、ドイツではいよいよ新政権が樹立する運びとなっており、このあと新首相になる公算が高いショルツ氏など連立政権リーダーらが記者会見を開く予定。ドイツでの新型コロナ感染が深刻化するなかで、新政権がロックダウンなど何らかの対応策を示す可能性が警戒されている面も。ユーロドルは1.1255近辺まで一時買われたあとは、安値を1.1204レベルまで広げた。ユーロ円も129円台割れへと下落。ポンドドルは序盤に1.3390近辺まで買われた後は、ユーロドルとともに下落、1.3350台まで軟化した。ポンド円は153円台で神経質に振幅するなかで安値を153.40割れ水準まで広げている。英CBI製造業受注は予想外の回復を示したが、目立ったポンド買い反応はみられず。ドル円は朝方に114.83レベルまで安値を広げたあとは下げ渋り、115.10台まで再び上昇。そのなかで、トルコリラは急速に買い戻されている。

 NY市場では、ドルが堅調。ドル円は115.50付近まで上げ幅を伸ばした。この日発表の米経済指標はまちまちな内容ではあったが、米新規失業保険申請件数が20万人を下回ったほか、10月のPCEデフレータも前年比5.0%まで上昇し、市場の早期利上げ期待を追認する内容ではあった。指標発表後の為替市場はドル買いを続けている。パウエルFRB議長の次期議長への再指名をきっかけに為替市場ではドル買いが強まっており、ドルは16カ月ぶりの高値に上昇している。午後になって11月FOMC議事録が公表されたが、為替市場の反応は限定的。議事録では資産購入ペース縮小に柔軟性を持たせることの必要性を強調した。「リスク管理に基づき適切な政策の柔軟性を維持することは、政策を実施する上での基本理念であるべきだ」としている。市場は資産購入ペース縮小を早期に終了し、来年半ばの利上げ期待を高めているが、その期待からかけ離れた内容でもなく反応は鈍かったようだ。ユーロドルは一時1.12台を割り込んだ。昨年7月以来の安値水準となった。市場ではFRBの早期利上げ期待を強める一方、欧州での足元の感染拡大もあり、ECBはしばらく慎重姿勢を続けるものとみられている。ホルツマン・オーストリア中銀総裁はパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)について、来年3月の終了後に完全に打ち切るのではなく、「待機」とすることを決定する可能性があると語っていた。ポンドドルも軟調で、1.33台前半まで下落した。英中銀のベイリー総裁とチーフエコノミストのピル委員による最近の発言は、12月の利上げが確定したものではないことを示唆していた。

(25日)
 東京市場は、主要通貨が落ち着いた値動きだった。米感謝祭を控えて様子見ムードが広がった。ドル円は115.40前後での揉み合いに終始し、値幅は16銭程度にとどまった。ユーロドルは朝方に1.1190付近で取引を開始したあと、すぐに1.12台を回復。ただ、値動きは小さく、1.1210台までの上昇に限定的な動きだった。ユーロ円も129.20台から129.40台まで小高く推移した程度。このあとのNY市場は米感謝祭のため主要市場が休場となる。

 ロンドン市場でも、様子見ムードが広がる展開。祝日でもある程度取引があることの多い米国市場であるが、感謝祭はクリスマスやイースター同様に完全に休場になるケースが多く、取引参加者が極端に減る中で、積極的な取引を手控える流れに。ドル円は前日海外市場で115円台半ば超えまで上昇したあとは、少し調整が入っての揉み合いに。ロンドン時間には一時115.40台をつけたが、上値を追う勢いには欠けて、一時115.24近辺まで小安い動き。ユーロドルは若干の買い戻しが入った。1.1215近辺から1.1230近辺まで小高く推移。ユーロ円は129.50台まで買われたあとは、129.30台へと押し戻され、方向性に欠けた。スウェーデン中銀は、事前見通し通り政策金利(0%)の現状維持を決定、2024年後半の利上げ見通しを示した。予測できる限りにおいて現状維持との従来姿勢から若干ながら前向き姿勢が見られたことで、少しクローナ買いも、値動きは限定的だった。

 NY市場は感謝祭の祝日のため休場。

(26日)
 東京市場は、円買いや資源国通貨売りが目立った。新型コロナウイルスの変異株が南アフリカなどで見つかり、デルタ株よりも強い感染力を持つことが報じられたことで、リスク回避一色に。時間外取引でダウ先物やNY原油などリスク資産が下落したほか、安全資産である米長期債や金相場には買いが強まった。米10年債利回りは1.55%付近まで9bpほど低下。ドル円は114.50付近、ユーロ円は128.50付近、ポンド円は152.30付近、豪ドル円は81.70付近などへと下げ幅を拡大。ユーロドルは1.12台前半でしっかり。リスク回避のドル買いよりも、対ポンドや対資源国通貨に対する買いが優勢だった。

 ロンドン市場では、円買いとドル売りが交錯。東京時間に報じられた感染力の強い新たな新型コロナ変異株に対する不透明感がリスク回避の動きを広げている。各国で発生地域との渡航制限や禁止措置が発表されており、経済活動の停滞が懸念されている。欧州株や米株先物が大幅安となり、原油相場も下落。一方で、米債利回りが低下しており、ドル売り圧力となる面も。金融市場での米早期利上げ観測が後退しており、来年6月の利上げ観測が後ずれ、来年2回目の利上げ観測も23年に後ずれしている。為替市場では、豪ドルなど資源国通貨が弱く、対ドルでは一時0.7110近辺まで、対円では一時81円台割れまで下落した。ポンドドルは1.3280近辺まで下落も、その後は1.33台前半に反発。ポンド円は151円近辺まで下げたあとは152円を挟む展開に。ユーロドルは底堅く推移して1.12台前半から1.13手前へと上伸。ユーロ円は128円手前まで下押しされたあとは128円台半ばへと下げ渋り。ドル円は安値を113.66レベルまで広げた。ユーロドルとともに週初からのドル買いの動きを戻している。

 NY市場では米株の大きな下げを受けてリスク警戒の動きが加速する形となった。ロンドン市場で113円台に値を落としたドル円は、さらに値を大きく落とし、113.05前後まで。株式市場が短縮取引出早めにクローズしたこともあり、その後は少し買い戻しが入ったものの113円台前半推移と、上値の重い展開に。一方リスク警戒の動きが強まる局面でドル売りが出ていた。安全資産である米債を買う動きが強まり、米長期債価格が上昇(利回りが低下)し、ドル売りの動きに。ユーロドルが1.1322前後まで上値を伸ばすなどの動きに。

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最終更新:11/28(日) 11:01

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