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【為替本日の注目点】米長期金利は1.6%へ上昇

10/19 9:28 配信

サーチナ

ドル円は東京時間に利益確定の売りと見られる売りに押され114円前後まで下落したが、114円台はキープ。NYでは米長期金利が上昇したことでドルは底堅く推移。ユーロドルは引き続き1.16を挟みもみ合い。株式市場はまちまち。ダウは3日ぶりに反落したが、ナスダックは124ポイント上昇し1万5千ポイント台を回復。債券は続落し、長期金利は1.6%台に乗せる。金は続落。原油は小幅ながら3日続伸。

9月鉱工業生産           →  -1.3%
9月設備稼働率           →  75.2%
10月NAHB住宅市場指数     →  80

ドル/円  114.12 ~ 114.36
ユーロ/ドル 1.1593 ~ 1.1622
ユーロ/円  132.40 ~ 132.78
NYダウ   -36.15  → 35,258.61ドル
GOLD   -2.60  →  1,765.70ドル
WTI   +0.16 →  82.44ドル
米10年国債  +0.030 → 1.600%

【本日の注目イベント】

豪   RBA議事録
英   ベイリー・BOE総裁講演
米   9月住宅着工件数
米   9月建設許可件数
米   ボウマン・FRB理事とサンフランシスコ連銀総裁、フォーラムに参加
米   ボスティック・アトランタ連銀総裁、イベントに参加
米   企業決算 → エリクソン、J&J、フィリップモリス、P&G、ネットフリックス

 ドル円は底堅い動きが続いています。ユーロドルが連日1.16を中心にもみ合い、明確な方向性も確認しづらく、小動きな動きを見せているのとは対照的になっています。昨日も東京時間では、久しぶりの水準でもあったことからドル売りが優勢となり、114円近辺まで押される場面もありましたが、114円を割り込むことなくその後上昇に転じています。NYでは米長期金利が1.6%台を回復したこともあり、114円36銭までドル買いが進みましたが、前日の高値を更新するには至っていません。114円台半ばから115円にかけてはレジスタンスもあり、ドル売り注文も並んでいるとみられることから、やや足踏み状態が続いています。この水準を抜け切ることが出来るかどうかは、今後の水準を予想する上でも重要かと思います。

 中国の第3四半期GDPは大きく減速していました。前期比「0.2%」増、前年同期比でも「4.9%」増と、第1四半期の「18.3%」はおろか、第2四半期の「7.9%」増からも大きく減少していました。9月に本格化した電力制限や不動産への規制強化が影響しており、さらには資源高から企業収益の悪化も目立っており、企業は増加したコストを価格に転嫁できずに収益を圧迫しているものとみられます。また中国恒大集団の経営危機問題もくすぶっており、不動産開発業界には同様な企業が他にも多く見られるとの報告もあります。中国の不動産開発は規模が大きく、GDPの3割程度を占めているとみられます。中国恒大集団が破綻すればその影響も大きく、現時点では中国政府は同社の救済には消極的のようですが、これらは習近平指導部の評価にもつながり、自身の政権維持にも大きく関わってきそうです。

 ドル円は底堅い動きを見せてはいるものの、これまでのようなスピードを伴った上昇には一旦ブレイキがかかるのでないかと予想しています。FOMCでのテーパリング開始を巡る決定もほぼ織り込まれ、市場はその先の利上げの時期を探る展開になっています。一方で、米債務上限を巡る問題は未解決です。イエレン財務長官は18日、議会主導部に書簡を送りその中で「最近の債務上限引き上げは一時的な猶予を与えるものにすぎない」と指摘しています。連邦債務の法定上限を引き上げる法案は成立し、12月3日までやりくりが可能にはなったものの、財務省は上限突破を回避するため引き続き非常手段を使う必要があると警告しています。

 中長期的なドル円の上昇傾向は引き続き継続されるとみていますが、11月のFOMCでの委員のインフレに対する認識の変化や、12月には上述のように債務上限問題が再びクローズアップされますが、その際の政治的なかけひきの行方などが材料になるとみられます。本日は底堅い動きが予想されますが、材料にも乏しく、上値では114円50銭が明確に抜け切れるかどうか。一方下値では昨日抜け切れなかった114円が破られるかどうかが注目されます。

本日のドル円は113円80銭~114円60銭程度を予想しています。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)

サーチナ

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最終更新:10/19(火) 9:30

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