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感覚鈍った航空会社パイロット、「ひやり」多発-コロナ禍で久々に操縦

10/18 7:03 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): ある航空会社のパイロットは、離陸に必要な2基目のエンジンを起動し忘れた。その場で飛行中止の判断をしたため大事に至らなかったが、あわや惨事になっていた恐れがあった。新型コロナウイルスに感染し、休暇を取って体調を回復させた後で現場に復帰したところだった。

別のパイロットは、パンデミック(感染の世界的大流行)による7カ月のレイオフ期間を経て久しぶりに操縦。ある早朝、着陸態勢に入った後でタイヤ部分(着陸装置)を出していないことに気付き、滑走路のわずか240メートル手前で着陸を取りやめた。

大事故を引き起こしかねなかったこれらのミスはいずれも、この数カ月内に米国で起きたものだ。ただミスは他にも数多く、パンデミックが始まって以降に操縦感覚を鈍らせたパイロットによる報告が相次いでいる。こうした報告は内密に行われ、世間の目に触れにくいデータベースに保管されている。米連邦航空局(FAA)が資金を拠出するこの航空安全報告システムは数十年前から稼働しているが、世界の空に航空機が戻りつつある現在、警告サインを発している状態だ。

コンサルティング会社オリバー・ワイマンによると、航空会社は世界全体で10万人ほどのパイロットを長期の休職扱いにしたり、最低限の時間だけ勤務に就かせるなどしてきた。1年半余り操縦をしていないパイロットも多い。ワクチン接種率が高まり、航空機の利用が再開される中、パイロットの技能低下や以前に比べて操縦に自信を持てなくなっていること、あるいは一瞬の失念が悲劇的な事故につながるとの懸念が強まっている。

パイロットの国際組織、国際定期航空操縦士協会連合会(IFALPA)で技術・安全基準担当のエグゼクティブ・バイスプレジデントを務めるウーベ・ハルター氏は「極めて深刻な状況だ」と話す。自らもドイツのルフトハンザ航空でエアバスA380機を操縦する同氏は「航空業界は今何としても、ひどい事故を起こすことを避けなければならない」と述べた。

原題:Out-of-Practice Airline Pilots Are Making Errors Back in the Air(抜粋)

(c)2021 Bloomberg L.P.

Bloomberg

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最終更新:10/18(月) 7:03

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