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株式週間展望=戻り売りと恒大問題こなし足場固め、日経平均予想レンジ―2万8500-2万9500円

10/16 8:04 配信

モーニングスター

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安川電5,380+50

 急調整から一転して騰勢を強めた日本株相場。前週の当欄でも指摘した通り、岸田新政権をめぐる期待と失望の相場が一巡し、決算シーズンを前に好業績の見込まれる銘柄を拾い集める動きへと移行しつつある。外部環境に関しても、米長期金利の上昇一服が半導体関連などのグロース(成長)株の追い風になっている。日経平均株価は累積出来高の多い2万9000円前後の水準が需給の関門と考えられ、来週は戻り売りをこなしつつ、足場を固める展開が予想される。

<2万9000円台回復、外国人売り一巡か>

 今週は序盤から相場に強さが戻り、日経平均は15日に2万9000円を回復(日中高値は前日比531円高の2万9082円)した。前日は値下がり銘柄も多いいまいちな展開だったが、この日はほぼ全面高商状。東証マザーズ指数も急伸した。

 東証の投資部門別売買動向(東名2市場の1、2部と新興市場の合計)によれば、外国人投資家は日経平均が直近の安値(2万7293円)を付けた10月4-8日の週に、日本株の現物を4653億円買い越した。買い越しは4週ぶりで、規模は約2年ぶりの大きさ。先物は同期間に4491億円売り越したものの、国内勢に先駆けて弱気スタンスから転じた様子がうかがえる。

 インフレ懸念はくすぶるものの、米10年債利回りは1.6%台をピークに上昇が一服。グロース株の見直しにつながったほか、ファウンドリー(受託製造)世界最大手の台湾TSMCの好調な業況や、日本進出の戦略を改めて材料視する向きがある。

 企業業績については、前週末に発表した安川電機 <6506> の6-8月受注が底堅かったことに加え、一部で見送りも警戒されていた今2月期通期の収益予想の増額に踏み切ったことが市場心理の改善を促した。また、米企業の決算も足元で市場予想を上回るケースが目立っている。

<「悪い円安」も捨てたものでは…>

 さらに、日本企業の決算本格化へ向けて円安進行も意識される。インフレによる「悪い円安」という認識がある半面、海外子会社には機械的に換算益が膨らむ。また、ドル建てのアセットが目減りすることで、海外投資家はウエートを維持するために日本株を買い増す可能性がある。

 一方、来週は経営破たんの不安が絶えない中国の恒大集団の次の社債の利払いが19日(人民元建て)に予定され、さらに23、29日にはそれぞれドル建て債の利払い猶予期限を迎える。日本株には直近の底からの上昇の反動と相まって、リスクオフに伴う売り圧力が膨らむことも想定される。ただ、市場は恒大問題にはこなれてきたと考えられる。

 来週の日経平均の想定レンジは2万8500-2万9500円。テクニカルでは日足のマド下限(2万8576円)が反落のメドとなるが、うまくいけば週末に奪回した200日移動平均線がサポートラインとして機能するかもしれない。衆院選に関しては、新型コロナウイルスの国内の感染状況を注視しておきたい。なお、解散日(14日)から投開票日(31日)までの日経平均は上昇する経験則がある。

 経済指標は国内で20日に9月貿易統計、22日に9月消費者物価と10月サービス業・製造業PMI(購買担当者指数)。海外では18日に中国で7-9月期GDP(国内総生産)と9月の小売売上高、工業生産、都市部固定資産投資、19日に米9月住宅着工件数が出る。20日には半導体業界の重要企業のASMLホールディングスが7-9月決算を発表する。

提供:モーニングスター社

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最終更新:10/16(土) 8:04

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