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【為替本日の注目点】ドル円は続伸し、111円台に乗せる

9/28 9:54 配信

サーチナ

東京時間では上値が重かったドル円は、NYでは長期金利が上昇したことを受け111円台に乗せる。111円05銭近辺までドル高が進み7月5日以来の水準に。ユーロドルでもドル高は進み、1.1692までユーロが売られる。株式市場ではダウが4日続伸。長期金利の上昇が重荷となりナスダックは下落。債券は続落。長期金利は1.5%台を回復し、6月28日以来となる1.51%台まで上昇。金は小幅に続伸。原油も大幅に続伸し75ドル台に。
  
8月耐久財受注  → 1.8%

ドル/円  110.78 ~ 111.05
ユーロ/ドル 1.1692 ~ 1.1709
ユーロ/円  129.77 ~ 129.93
NYダウ   +71.37  → 34,869.37ドル
GOLD   +0.30 → 1,752.00ドル
WTI   +1.47 →  75.45ドル 
米10年国債  +0.036 → 1.487%

【本日の注目イベント】

豪   豪8月小売売上高
中   中国8月工業利益
独   独8月GFK消費者信頼感
欧   ECBフォーラム(オンライン)、ラガルドECB総裁が開会の辞
欧   OPEC、2021年世界石油見通し(WOO)
米   7月ケース・シラ-住宅価格指数
米   7月FHFA住宅価格指数
米   9月消費者信頼感指数
米   9月リッチモンド連銀製造景況業指数
米   ボウマン・FRB理事、オンラインイベントで講演
米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
米   ボスティック・アトランタ連銀総裁、オンライン会議で講演
米   ブラード・セントルイス連銀総裁、パネル討論に参加

 やはりドル円は米長期金利が上昇したことを受け、NY市場朝方には今年7月5日以来となる111円台に乗せました。昨日の東京時間では実需のドル売りも散見され、上値の重い展開でしたが、NY市場では素直に金利高に反応した結果です。ただ、ここからは久しぶりの水準であることから、実需のドル売りも出易いと見ています。111円台で踏みとどまる時間が長ければドル売りも一旦後退し、その後の動きを確認する状況にはなると思われますが、そのためには110円50銭以上で推移することが求められます。多くの輸出企業の2021年下期の想定レートが「105円」程度であるため、余裕を持って相場に対峙することは可能です。上昇傾向を鮮明にしてきた米長期金利がこの先も上昇し、1.6%台に向うかどうかがカギになります。

 先週のFOMC後に、「早ければ次回の会合で決定する可能性がある」と述べたパウエル議長の発言を受け、テーパリング開始が「秒読み段階」になってきたことから、債券には売り圧力がかかり金利が上昇しています。ただ、テーパリングから利上げまでの工程やインフレに対する見方を巡っては、FOMCメンバーの間でも温度差があることは事実です。シカゴ連銀のエバンス総裁は講演で、「足元で見られる供給サイドに起因する一過性のインフレ率上昇では、目的を達成するには十分ではないと考える」として、「2%を持続的にオーバーシュートするインフレ期間が必要」との認識を示しています。利上げに関しては、「23年に1回の利上げを想定し、その後は極めて緩やかな傾斜になるだろう」と語っています。

 ブレイナード理事は、「雇用は依然として、一段と顕著な進展があったと私が判断する基準にわずかに届いていない」としながらも、「私が望んでいるような進展が継続すれば、その基準に近く達成する可能性がある」と述べています。またNY連銀のウイリアムズ総裁も講演で、「インフレ目標の達成において一段と大きな進展を遂げたことは明らかだと思う。雇用の最大化に向けても、非常に良い進展がある」と語り、「私の予想通りに経済が改善し続けると仮定すれば、資産購入ペースの減速は近く正当化されるかもしれない」と述べています。(ブルームバーグ)このように、11月の会合では今後想定外の事象が起きないかぎり、テーパリング開始を決定し、そのスケジュールを発表することになるだろうと思われます。

 サプライズだったのは、2人の地区連銀総裁が辞任を発表したことです。ボストン連銀のローゼングレン総裁は、健康問題を理由に今週辞任すると発表しました。またダラス連銀のカプラン総裁も10月8日付けで辞任することを発表しています。両総裁を巡っては、金融当局がコロナ禍で市場を積極的に支えていたこの1年間、さまざまな金融商品に投資し、保有していたことが今月の債務開示で明らかになっていたようです。これを受け、利益相反の可能性が指摘されるなど、批判が高まっていたことに対応したものとみられます。ローゼングレン総裁は12地区連銀の中でも最も長く総裁を務めており、存在感もあっただけにやや残念に思います。

 ラガルドECB総裁は27日欧州議会での証言に臨み、ユーロ圏のインフレ率はこの秋、8月に達成した3%の水準からさらに上昇する見込みだとした上で、「上昇の大部分は一時的なものだと引き続き考えている」と証言しました。ラガルド氏はこれまでも大幅な物価上昇は一時的なものだと認識を維持していましたが、その根拠として今回、原油価格の上昇とドイツの付加価値税(VAT)減税の巻き戻しなどを挙げています。その上で、「ECBの基本シナリオとして、引き続き中期的なインフレ率が目標を下回り続けるとみている」と述べています。

 本日の注目材料は米9月消費者信頼感指数です。6月には今年最も高い水準を記録しましたが、その後やや軟調な展開が続いています。市場予想は「115.0」で、先月よりも改善していると見られていますが、予想を上回るとテーパリング開始への好材料とみられ、金利上昇につながる可能性があろうかと思います。

本日のドル円は110円60銭~111円30銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)

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最終更新:9/28(火) 9:54

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